談話会記録-2019年 第903回〜第908回

↑ 2018年談話会開催記録へ ↑

第903回談話会(2019年3月10日)

民俗学関係卒業論文発表会

日時:2019年3月10日(日) 13:30〜17:00
会場:神奈川大学横浜キャンパス 3号館405・406教室
(東急東横線「白楽」駅下車、徒歩15分)
プログラム(各発表20分・質疑応答5分):
A会場(405教室)
13:30〜13:55 「墓にいない死者はどこに行ったのか ―『千の風になって』に見る現代日本の死生観―」羽田真紀代(長崎大学)
14:00〜14:25 「遺体葬から遺骨葬へ ―長野県伊那市高遠町の場合―」奥田美優(國學院大学)
14:30〜14:55 「東近江のムラにおける垣内の機能」奥田日和(滋賀県立大学)
15:05〜15:30 「シシ行事がもつ地域形成機能 ―埼玉県桶川市川田谷前領家と三匹シシ舞の関係を例に―」有賀和音(成城大学)
15:35〜16:00 「伝統行事の継承にかかわる知識生産の取り組み ―長野県上伊那郡箕輪町南小河内の『おさんやり』行事を事例に―」大橋美朝(筑波大学)
16:05〜16:30 「紙位牌の分与と祭祀 ―山形県川西町の事例から―」高田結実(新潟大学)
16:35〜17:00 「寿司屋の経営民俗学」飴谷朱夏(新潟大学)
B会場(406教室)
13:30〜13:55 「八尺様はこう生まれた:2000年代のウェブ怪談にみる『話型』の変遷」鈴木未来(東北大学)
14:00〜14:25 「修二会と造花 ―薬師寺修二会花会式を例に―」福島千尋(武蔵大学)
14:30〜14:55 「吊るし飾りにおけるサンカクとホウコの意義」大城治(武蔵大学)
15:05〜15:30 「民俗芸能の継承と伝承母体の拡大 ―愛媛県大洲市『青島の盆踊り』をめぐる島民と島外から集う人々の実践―」柴原理那(筑波大学)
15:35〜16:00 「オカノモチ習俗をめぐる一考察―秋田県東成瀬村を中心に」佐々木涼成(成城大学)
16:05〜16:30 「昔話『三枚のお札』の研究」津金澪乃(國學院大学)

第904回談話会(2019年5月12日)

民俗学関係修士論文発表会

開催日時:2019年5月12日(日) 13:30〜16:35
開催会場:國學院大學渋谷キャンパス 3号館3階3307・3308教室(※前回・卒論発表会と会場が異なります)
(JRほか「渋谷」駅下車、徒歩約13分)
プログラム(各発表30分・質疑応答10分):
A会場(3307教室)
13:30-14:10 「豚頭供物に見る中国農村の民俗信仰―中国河北省邯鄲市 唐荘村を中心に」
王海翠(神奈川大学歴史民俗資料学研究科)
14:15-14:55 「剪紙におけるアート・ワールドの誕生とその変容」
オ夢茜(東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻)
15:10-15:50 「七夕の人形飾りについての研究」
柴田千賀子(國學院大學文学研究科)
15:55-16:35 「民俗芸能の伝承における新たな担い手と記録映像 ―奈良県五條市篠原踊りを事例に―」
荒木真歩(神戸大学大学院国際文化学研究科)
B会場(3308教室)
13:30-14:10 「戦後農村における生業の展開と人びとの生き方 ―岩手県紫波郡紫波町片寄漆立で考える『はたらく』とは何か―」
真柄侑(東北学院大学大学院文学研究科)
14:15-14:55 「家業として継承される農業 ―木本作物生産の可能性―」
町田歩未(成城大学文学研究科)
15:10-15:50 「語られる人生史研究の日独比較」
西崎博道(東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻)
15:55-16:35 「天台宗玄清法流の宗教活動に関する民俗学的研究 ―『盲僧の歴史』の再編と実践をめぐって―」
横田慶一(筑波大学人文社会科学研究科)

第905回談話会(2019年7月14日)

かくれ、あらわす―民俗信仰における内面化と顕在化(第71回年会プレシンポジウム)

開催日時:2019年7月14日(日) 13:30〜17:00
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス 3号館205号室
(東急東横線「白楽」駅下車、徒歩15分)
開催趣旨:
宗教は、人びとの生活の中で在地化・内面化され民俗信仰として維持される。歴史的、社会的、政治的状況の中で禁圧を受けても途絶することなく維持され、また、現代における環境の変化の中で新たな文脈に結び付けられ客体化・顕在化される。現代の民俗信仰における内面化と顕在化について、地域の歴史性と人々の歴史認識とを踏まえた議論を行う。
プログラム:
趣旨説明
徳丸亜木(筑波大学)「民俗信仰における内面化と顕在化」
報告
中園成生(平戸市生月町博物館・島の館)
「世界遺産『長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』におけるかくれキリシタンの捉え方と課題」
吉留徹(土井ヶ浜遺跡・人類学ミューゼアム)
「山口県角島大橋の開通と真宗民俗」
森田清美(志學館大学)
「真宗禁制と民俗信仰」
コメンテーター
真野俊和(NPO法人頸城野郷土資料室)
渡部圭一(滋賀県立琵琶湖博物館)
共催:科学研究費助成事業(基盤研究(C)研究代表者 徳丸亜木)

第906回談話会(2019年9月8日)

無縁仏再考

開催日時:2019年9月8日(日) 13:30〜17:00
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス 3号館405号室
(東急東横線「白楽」駅下車、徒歩15分)
開催趣旨:
人間関係の希薄化をめぐって「無縁社会」「無縁化」のような表現が聞かれる。しかし「無縁」は、なによりも民俗社会においてある種の霊的存在をさす場合に使われてきた語であった。これに関わる研究はもとより少なくないが、その多様な実態は論じ尽くされているとまではいえない。「無縁」の意味が拡散しているこの機に、再検討を試みたい。
プログラム:
司会
小嶋博巳(ノ−トルダム清心女子大学)
報告
浅野久枝(京都精華大学特別研究員)
「無縁仏は先祖である」
横地留奈子(東京家政学院大学非常勤講師)
「利根川下流域の精霊棚の祭祀対象について」
土居浩(ものつくり大学)
「民俗学と宗教史の学史から検討する無縁仏の位置」

第907回談話会(2019年11月10日)

博物館の力―学芸員の活動と日本民俗学会

開催日時:2019年11月10日(日) 13:30〜17:00
開催会場: 成城大学3号館321教室
(小田急「成城学園前」駅下車、徒歩5分)
開催趣旨:
 博物館の第一線で活動している学芸員を迎えて、地域博物館としての「地域」のとらえ方、それに基づく研究テーマの設定と成果を報告していただく。また博物館経営の効率化が求められる中で、学芸員が直面している課題も取りあげる。その上で博物館や学芸員と緊密な連携をすることで期待できる、本学会のさらなる活性化と発展の方向をさぐる。
プログラム:
〔趣旨説明〕
森隆男(帝塚山大学大学院)
〔報告〕
池田孝博(柏崎市立博物館)
「市立博物館の学芸員活動」
蘇理剛志(和歌山県立紀伊風土記の丘)
「県立博物館の学芸員活動」
北河直子(中野区立歴史民俗資料館)
「博物館と学芸員を取り巻く状況」
問い合わせ先:
日本民俗学会事務局
TEL: 03-5815-2265
E-mail: folklore★post.nifty.jp(★は@に変えて下さい)

第908回談話会(2019年12月14日)

思いがけないお産の民俗

開催日時:2019年12月14日(土) 13:30〜17:00(開催曜日にご注意ください)
開催会場:京都市職員会館かもがわ
(京都市中京区土手町通夷川上ル末丸町284)
開催趣旨:
 お産は、つねに思い通りになるとは限らない。不妊、流産、死産、疾患をもつ子どもの出生、また緊急帝王切開などの「思いがけない」お産に、人々はどのように対処してきたのか、過去から現在までの変遷を明らかにすることにより、これまでのお産の研究に一石を投じたい。
プログラム:
〔趣旨説明〕
安井眞奈美(国際日本文化研究センター)
「思いがけないお産の民俗」から見えてくること
〔報告〕
遠藤誠之(大阪大学教授・産科医)
「産科医療における”思いがけない”お産」
伏見裕子(大阪府立大学高専)
「口唇裂・口蓋裂の民俗」
中本剛二(大阪大学大学院特任研究員)
「不育症という経験」
〔コメント〕
澤野美智子(立命館大学)
「医療人類学の立場から」
松岡悦子(奈良女子大学名誉教授)
「文化人類学の立場から」
〔ディスカッション〕
梶間敦子(奈良学園大学特別客員教授)
「助産師の立場から」他
共催:
京都民俗学会
科研費基盤研究(B)19H01398「出産の危機状況を医療、女性の身体、子供の命の視点から解明するエスノグラフィー研究」(2019-2022・代表:安井眞奈美)
問い合わせ先:
日本民俗学会事務局
TEL: 03-5815-2265
E-mail: folklore★post.nifty.jp(★は@に変えて下さい)
その他の情報:
談話会チラシ(PDF版)

↓ 2020年談話会開催記録へ ↓