各種研究集会のお知らせ(2016年第2四半期・開催日順)

このページは、会員の皆さんから寄せられた、研究会、学会または研究・教育機関等が開催する研究集会のご案内です。デザイン上若干変更させていただく場合もございますが、原則として寄せられた情報をそのまま掲載しています。内容についてのお問い合わせは、それぞれの問い合わせ先に直接お願いいたします。またこのページに情報を掲載したいかたは、こちらをご覧下さい

第136回比較民俗研究会

開催日時:2016年4月22日(金) 16:00〜18:00
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス9号館9-212共同研究室
発表者とタイトル:
田中真一(神戸大学人文学研究科准教授)
「言語文化と音韻論:資料・フィールド調査にもとづく言語音声の分析と法則化」
主催:比較民俗研究会
問い合わせ先:
程 亮(テイ リョウ・神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程)
TEL: 080-3201-8006
その他の情報:
参加費不要。発表後に大学近くのお店にて懇親会。

東アジア人類学研究会

2016年度関東若手研究者発表会

開催日時:2016年4月23日(土) 12:30〜17:00(12:00開場)
開催会場:明治大学グローバルフロント3F 4031室
(東京都千代田区神田駿河台1-1)
タイムテーブル(発表15分・質疑応答5分):
第1セッション 司会:阿部朋恒(首都大学東京・博士課程)
12:30〜12:50 東出紘明(國學院大学・修士課程)「北海道に移入された民俗文化の変容」
12:50〜13:10 山内健太朗(首都大学東京・博士課程)「鹿児島県坊津町の十五夜と遠洋漁師たち―泊の事例から」
13:10〜13:30 吉川侑輝(慶應義塾大学・博士課程)「音楽をめぐる活動のエスノメソドロジー研究:日本における「古楽」実践を事例として」
第2セッション 司会:川瀬由高(首都大学東京・博士課程)
13:50〜14:10 髙橋萌(慶應義塾大学・修士課程)「台湾における東南アジア系移民女性のつながりの人類学」(仮)
14:10〜14:30 林貝貝(國學院大学・修士課程)「現代中国農村における婚礼中の贈答現象ー浙江省毛头村を事例に」
14:30〜14:50 ショエツ(國學院大学・修士課程)「喜洲ペー族の伝統住居空間における人間関係」
14:50〜15:10 雷婷(東京大学・博士課程)「わたしの絵、みんなの絵―中国・金山農民画の創造過程における多様なアクターの葛藤と協働」
第3セッション 司会:阿部朋恒(首都大学東京・博士課程)
15:30〜15:50 東島宗孝(慶應義塾大学・修士課程)「座禅会における多様な『禅』と意識変容」
15:50〜16:10 東野隆弘(慶應義塾大学・修士課程)「現代における瞑想体験についての一考察 〜高野山真言宗の実修の様相〜」
16:10〜16:30 イ・スンヒョン(東京大学・博士課程)「『老い』と共に生きること ―徳島県上勝町の彩事業―」
16:30〜16:50 久保裕子(東京大学・博士課程)「死別に伴う悲嘆の人類学的考察:プレグナンシーロスをめぐるモノ、空間、主体」
主催:東アジア人類学研究会
問い合わせ先:
東アジア人類学研究会幹事一同
阿部朋恒 huanghexing★hotmail.com(★は@に変えて下さい)
川瀬由高 ychuanlai★gmail.com(★は@に変えて下さい)
その他の情報:
事前申込不要。参加費無料。
研究会終了後は会場近辺にて懇親会を予定しております。事前のお申し込みは必要ございませんので、こちらもぜひふるってご参加ください。

京都大学人文科学研究所共同研究「日本宗教史像の再構築」第17回研究会

開催日時:2016年4月23日(土) 16:00〜18:00
開催会場:京都大学人文科学研究所 本館1F セミナー室1
発表者とタイトル:
特別講演「日本宗教史における『神と仏』」
鈴木正崇(慶應義塾大学名誉教授)
問い合わせ先:
大谷栄一
E-mail: eotani★bukkyo-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)
URL: http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/religious_histories/

日本宗教民俗学会2016年5月例会

開催日時:2016年5月14日(土) 14:30〜17:30
開催会場:大谷大学響流館3階マルチメディア演習室
(京都市営地下鉄「北大路」駅下車、6番出口すぐ)
発表者とタイトル:
舩田淳一(金城学院大学准教授)
「日本中世の〈穢れ〉観念をめぐって ―大会シンポジウムに向けて―」
主催:日本宗教民俗学会
問い合わせ先:
URL: http://religiousfolklore.in.coocan.jp/sub1.html
その他の情報:
事前申込不要。参加費無料。

第137回比較民俗研究会

開催日時:2016年5月27日(金) 16:00〜18:00
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス9号館9-212共同研究室
(東横線「白楽」駅下車、徒歩15分)
発表者とタイトル:
広岡祐児(パリ在住フリージャーナリスト)
「宗教と政治の確執―IS、ライシテ、アイデンティティ、包摂をめぐって」
発表要旨:
フランス在住数十年にわたる著者の一時帰国の機会に、近年の無差別テロ、難民、政治の右傾化、財政破綻の背景を、広岡祐児著『EU騒乱ーテロと右傾化の次に来るもの』(新潮選書 2016年3月25日刊)に沿いながら、文明の衝突、宗教対立の言葉では片づけられない生の現実を報告していただく。
主催:比較民俗研究会
問い合わせ先:
神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科 佐野研究室
E-mail: sanok010★kanagawa-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)
TEL: 045-481-5661
その他の情報:
参加費不要。発表後に大学近くの店にて懇親会。

京都民俗学会第288回談話会

開催日時:2016年5月27日(金) 18:30〜21:00
開催会場:ウィングス京都 セミナーB
発表者とタイトル:
橋本章(京都府京都文化博物館)
「戦国武将の民俗誌 〜長宗我部盛親の発見〜」
発表要旨:
 戦国と呼ばれる時代に活躍した武将たちは、それぞれに歴史にその名を刻み、数々の逸話を残してこの世を去っていった。彼らの生前の行状や逸話は、やがて人びとの口の端にのぼるようになり、語り継がれる物語となって現在に至る。
 彼ら戦国武将の行状についての検証は主に歴史学に委ねられてきたが、その歴史学においてすら、長年培われてきた巷間での語りを覆すに至らず、むしろそれを前提とした分析が繰り返されてきた。その結果“何がわからないのかがわからない”という事態が出来してしまっている。それはひとつには、これまでそれぞれの戦国武将が、江戸時代から近代、そして現代へと続く時代の中でどのように語られてきたのかについて、これを検証をするという作業が行われてこなかったという事が、遠因として挙げられるものと考える。
 そこで本報告では、長宗我部盛親という武将を取り上げ、この武将をめぐる言説がどのようにして構築されたのかを検証し、そこから長宗我部盛親の事績がいかにして現代に受け継がれていったのかを分析することで、掲げた課題へのアプローチを試みる。
 長宗我部盛親(1575−1615)は、土佐の戦国武将長宗我部元親の四男として生まれ、嫡男信親の死に伴い長宗我部家の後継者となるが、関ヶ原合戦に石田方として参戦し敗北して所領を失い、さらに大坂の陣で豊臣方として戦い、またも敗れて一族と共に滅亡した人物である。
 敗北の歴史の中でしか語られなかった盛親が、相応の存在感を獲得していく様相について、彼の墓がある京都・蓮光寺における記述の変遷や、彼の本願地である土佐での長宗我部氏に関する語られ方などを見ることで、長宗我部盛親が「発見」されていった軌跡をたどる。
主催:京都民俗学会
問い合わせ先:
E-mail: mail★kyoto-minzoku.jp(★は@に変えて下さい)
URL: http://kyoto-minzoku.jp/
その他の情報:
事前申込不要、会員以外からは300円頂戴いたします。

日本宗教民俗学会第26回大会

開催日時:2016年6月11日(土) 10:00〜
開催会場:大谷大学響流館3階メディアホール
http://www.otani.ac.jp/nab3mq0000004vfa.html
プログラム:
【午前の部】一般報告(10:05〜11:50)
吉田唯(近畿大学非常勤講師)
「近世高野山における神祇信仰について ―『神璽内侍所事』を中心に―」
村田真一(佛教大学非常勤講師)
「『八幡宇佐宮御託宣集』における「九旬御入堂」の儀式について ―中世宇佐宮八幡神をめぐる滅罪の様相と展開―」
村上紀夫(奈良大学准教授)
「近代京都における地蔵会の復興」
【午後の部】シンポジウム(13:00〜16:00)
テーマ「〈穢れ〉をめぐる領域間の対話と議論の共有」
コーディネーター兼司会:舩田淳一(金城学院大学准教授)
13:00〜13:10 テーマと報告者の紹介(舩田淳一)
13:10〜14:40 第1部:パネラー報告
第1報告 片岡耕平(国文学研究資料館プロジェクト研究員)
「日本中世における穢の多様性について ―他の学問分野との接点を探るために―」
第2報告 阿部泰郎(名古屋大学大学院文学研究科教授)
「穢れを負う聖たち ―中世説話・縁起・僧伝に見る触穢をめぐって―」
第3報告 鈴木正崇(慶應義塾大学名誉教授)
「〈穢れ〉と女人禁制」
15:00〜16:00 第2部:討論
公開講演(16:20〜17:20)
佐藤弘夫(東北大学大学院文学研究科教授)
「山・古墳・浄土 ―日本列島における聖地観の変遷―」
主催:日本宗教民俗学会
問い合わせ先:
大谷大学 平野寿則研究室内
〒603-8143 京都市北区小山上総町
TEL: 075-432-3131(代表)
E-mail: 日本宗教民俗学会 nichisyuumin★hotmail.com(★は@に変えて下さい)
URL: http://religiousfolklore.in.coocan.jp/sub1.html
その他の情報:
事前申込不要。参加費無料。

第20回常民文化研究講座

民具を語る(1)

開催日時:2016年6月20日(月) 13:00〜16:00
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス9号館11室(日本常民文化研究所)
(東急東横線「白楽」駅下車、徒歩15分)
発表者とタイトル:
米津為市郎(民具学会会員・郷土玩具文化研究会会員)
「細工物 女性の手仕事の周辺」
 日本常民文化研究所は1982年に神奈川大学に移管された後、海民研究と並び二大研究柱の一つとして『民具マンスリー』の刊行、民具研究講座を開催し民具実測法の実務などを提供し民具研究の進展に寄与してまいりました。講座はその後、1997年より常民文化研究講座として再編され、より広いテーマを扱うようになった中、2002年より民具実測実習は一時中断しておりましたが、2015年の民具研究ワークショップ経て、この度「民具を語る」として再開することにいたしました。『民具マンスリー』編集担当者が、編集会議にて話題となっているテーマを取り上げ、年に2〜3回の研究会を予定しております。
 今回は女性の手仕事を考えます。柳田国男は『妹の力』はじめ女性の霊力を論じましたが、機織り、針仕事は生活を営む上で最も身近で具体的な女性の力でした。現代の機械生産された物を前にするとき、家族や恋人のために心を込めた手仕事によるモノづくりは別の感慨を呼び起こします。それが何か、女性が縫い上げた仏壇袋などの細工物を実際に手に取り、米津さんと語り合いながら考える機会といたします。
主催:神奈川大学日本常民文化研究所
問い合わせ先:
神奈川大学日本常民文化研究所
〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
TEL: 045-481-5661(内線4358) / FAX: 045-413-4151
URL: http://jominken.kanagawa-u.ac.jp/
その他の情報:
参加自由、事前申し込み不要

歴史民俗資料学研究会

開催日時:2016年6月24日(金) 16:20〜18:20
開催会場:神奈川大学横浜校舎3号館206教室
(東急東横線「白楽」駅下車、徒歩15分)
発表者とタイトル:
清水昭俊(国立民族学博物館名誉教授・神奈川大学日本常民文化研究所客員研究員)
「玉砕戦を生きた兵士と慰安婦―北ビルマ・中国雲南と沖縄の事例から」
発表要旨:
清水氏の仕事に平野義太郎・岡正雄を取り上げた戦時人類学があるが、今回は、極限状況における兵士や慰安婦の問題をオーラルヒストリーの可能性なども含め人類学の視点から取り上げていただく。
主催:神奈川大学歴史民俗資料学研究科
共催:日本常民文化研究所・比較民俗研究会
問い合わせ先:
神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科 佐野研究室
E-mail: sanok010★kanagawa-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)
TEL: 045-481-5661
その他の情報:
来聴歓迎。また会後、講師を囲んで懇親会を予定。