日本民俗学会 2014 国際シンポジウム「“当たり前”を問う!」(2014年7月28日掲載、8月6日ちらし追加)

―日中韓・高層集合住宅の暮らし方とその生活世界―

開催日時:2014年10月4日(土) 10:30〜
開催会場:成城大学3号館003教室
(小田急線「成城学園前」駅下車、徒歩5分)
開催趣旨:
 都市化によって私たちの生活は画一化され、みなが同じような暮らしを送るようになりました。集合住宅とは、まさにモダンで均質的な暮らしを生み出す空間でした。その一方で、私たちは日々さまざまな工夫をしたり、自分だけの居場所を作ったりします。ひとつひとつの部屋を細かく見れば、まるで生きているかのように多様に変化しているはずです。日本を中国や韓国などの隣国と比べると、そこに文化ごとの違いも見えてくるかもしれません。民俗学の視点を生かし、住まいや住まい方という「日常」や「当たり前」を振り返ってみます。
プログラム:
10:30 開会の挨拶
10:35〜11:50 第I部 問題提起―民俗学と当たり前 司会:島村恭則(関西学院大学)
岩本通弥(東京大学)「"当たり前"と"生活疑問"と"日常"」
周星(愛知大学)「"平民"/"生活"/"文学":周作人の民俗学」
李相賢(国立安東大学校)「ドイツ民俗学と"日常"研究」
11:50〜13:00 休憩
13:00〜14:30 第II部 集合住宅/普通の暮らしの今昔
篠原聡子(日本女子大学)「東京のマンションの展開と暮らし」
南根祐(東國大学校)「ソウルの高層集合住宅の展開と暮らし」
王杰文(中国伝媒大学)「北京の高層集合住宅の展開と暮らし」
14:30〜14:50 休憩
14:50〜16:10 第III部 普通の暮らしの捉え方 司会:島村恭則・門田岳久(立教大学)
大月敏雄(東京大学)「住まい方調査と"建築計画学"」
丁秀珍(東國大学校)「韓国のサルリムサリ研究の展開」
高丙中(北京大学)「中国民俗学と生活世界」
戸暁輝(中国社会科学院)「記憶、対話と生活世界」
重信幸彦(国立歴史民俗博物館)「世相史の可能性」
16:10〜16:30 休憩
16:30〜17:40 第IV部 総合討論
閉会の挨拶
コーディネーター:岩本通弥・小島孝夫(開催校責任者)
専門通訳:西村真志葉(インディペンデント・フォークロリスト)・金賢貞(東北大学)
主催:日本民俗学会
共催:科研基盤A「東アジア〈日常学としての民俗学〉の構築に向けて」(研究代表者・岩本通弥)・科研基盤B「地域生活記憶集積メカニズムの解明とアーカイブ施設の社会実験及びその運営手法の構築」(研究代表者・大月敏雄)・科研基盤B「市民的教養としての歴史学―国際比較研究」(研究代表者・外村大)
後援:成城大学・日本建築学会
協賛:公益信託澁澤民族学振興基金・公益財団法人平和中島財団アジア地域重点学術研究
お問い合わせ:
E-mail: fsj.sympo2014★gmail.com(実行委員会事務局、★は@に変えて下さい)
当日連絡先: 03-3482-1452(成城大学正門案内所)
その他の情報:
申込不要、参加費無料
第I部・第II部の中国・韓国の発表者には日本語字幕を映写します。討論は通訳あり。また、ワーキングペーパーを配布します。