日本民俗学会国際シンポジウム(2010年9月20日)

オーラルヒストリーと〈語り〉のアーカイブ化に向けて―文化人類学・社会学・歴史学との対話

開催日時:2010年9月20日(月/祝) 13:00〜17:40 
開催会場:成城大学3号館003教室
プログラム:
基調レクチャー:
アルブレヒト・レーマン(Albrecht Lehmann;ハンブルグ大学)
「意識分析とオーラルヒストリー資料・オーラルナレーションのアーカイブ化」
ディスカッサント:
カリン・ヘッセ(Karin Hesse;ハンブルグ大学)
「日常の語り ハンブルグ・アーカイブについて」
小林多寿子(一橋大学)
「社会学からのディスカッション」
佐藤仁史(一橋大学)・太田出(兵庫県立大学)
「歴史学からのディスカッション」
コメンテイター:
山田厳子(弘前大学)、原山浩介(国立歴史民俗博物館)
司会:中野紀和(大東文化大学)・門田岳久(日本学術振興会/関西学院大学)
コーディネイター:岩本通弥
主催:日本民俗学会/共催:成城大学民俗学研究所・グローカル研究センター/後援:(財)福武学術文化振興財団、公益信託澁澤民族学振興基金
その他の情報:本シンポジウムは第852回談話会として開催されました。

アルブレヒト・レーマン(Albrecht Lehmann)氏について

 1939年生まれ。ドイツ・ハンブルグ大学終身教授。レーマン教授は語りや自伝の収集を通じ、戦争引き揚げ者・自然環境・労働者などの主題に取り組んできました。その方法は「日常の語り」の厳密な分析から、「意識」(≒心意)を析出する手法を構築したことで、現代ドイツを代表する民俗学者として知られています。
 主著は、『ある労働者村の生活』(1976)、『語りの構造とライフコース―人生・自伝研究』(1983)、『捕虜生活と帰郷―ソ連のドイツ人戦争捕虜』(1986)、『心ならずも異国を棲家として―1945-1990年西ドイツの難民と故郷追放者』(1991)、『人間と樹木―ドイツ人とその森』(1999)、『経験について話すということ―語りの文化科学的意識分析』(2007)。このうち『人間と樹木』は、『森のフォークロア―ドイツ人の自然観と森林文化』として邦訳出版されています。
4588008250 森のフォークロア―ドイツ人の自然観と森林文化 (叢書・ウニベルシタス)
Albrecht Lehmann
識名章喜・大淵知直 訳
法政大学出版局 2005-10

関連リンク

Albrecht Lehmann - ハンブルグ大学 民俗学/文化人類学研究所
成城大学民俗学研究所グローカル研究センター