『日本民俗学』目次-4 151号(1984.1.30)〜200号(1994.11.30)

 第151号(1984年1月30日)

  • 論説・報告
    • 鈴木正崇 「対馬・仁位の祭祀と村落空間」
    • 脇田雅彦 「サエノカミ信仰における灰の習俗と兄妹婚伝承」
    • 奥野広隆 「七夕の綱張り行事 −熊本県南部の特殊な分布−」
    • 川崎晃稔 「南九州のエビス神」

 第152号(1984年3月30日)

  • 小特集 名古屋年会
  • 論説・報告
    • 堀田吉雄 「頭屋祭祀について −頭人の諸問題−」
  • シンポジウム 「伊勢信仰とその周辺」
    • 野本欽也 「伊勢信仰地方伝播の一形態 −岡崎藩に見られる田扇習俗を中心にして−」
    • 原泰根 「村落共同体における伊勢信仰の意義」
    • 紙谷威廣 「伊勢信仰の定着について」
    • 高谷重夫 「伊勢信仰と民俗」
    • 桜井勝之進 「伊勢神宮と伊勢信仰」
    • 国分直一 「鳥取県淀江町出土弥生式土器の線刻画をめぐって −荒松憲昭氏の批判に答える−」◆◆◆◆

 第153号(1984年5月30日)

  • 論説・報告
    • 小野重朗 「ダレヒキ系年占と周圏論」
    • 川村邦光 「巫者の生活史 −東北地方シャマニズムの一断面−」
    • 木村博 「仏陀(釈尊)の復活 −「涅槃会」と「佛誕会」とを結ぶ民俗−」
    • 中山薫 「吉備の巫女・阿曽女についての一考察」
    • 安室知 「稲作文化と漁撈(筌) −生態学的アプローチの試み−」

 第154号(1984年7月30日)

  • 特集 死者をめぐる民俗 −岡山年会シンポジウムに向けて−
  • 論説・報告
    • 大藤ゆき 「女中ミタテ」
    • 飯島吉晴 「骨こぶり習俗」
    • 金田久璋 「斎いこめられる死者 −墓制と祭祀空間−」
    • 小松清 「遺骸に対する心理の考察」
    • 近藤直也 「死者霊を対象とし通過儀礼 −東祖谷山村の場合−」
    • 林淳 「死のタブーをめぐる一考察 −高取正男の説を中心に−」
    • 浜口一夫 「佐渡の葬送習俗 −死体の扱いと泣き女のこと−」
    • 三浦秀宥 「岡山の死者をめぐる民俗」
    • 三崎一夫 「陸前地方の死者をめぐる民俗」
    • 山下欣一 「死者をめぐる民俗 −南島の視点から−」
    • 新谷尚紀 「葬送儀礼とその構成要素について」
    • 由谷裕哉 「能登地方の観音霊場 −地域的霊場の発生と三十三所成立の周辺−」
    • 森栗茂一 「伝播技術独占の結果としての伝承 −沖縄の奥間鍛冶屋伝承と■祭−」

 第155号(1984年9月30日)

  • 論説・報告
    • 永留久恵 「天道信仰の源流」
    • 浜田数義 「すくも焚く考」
    • 岸田定雄 「十津川村五百瀬小松氏の出自 −木地衆の出−」
    • 小泉威士 「南部地方の禁忌にみる諸相と変化 −神と人と馬との関連世界において−」
    • 田中正明 「「民俗知識」考」

 第156号(1984年11月30日)

  • 論説・報告
    • 新谷尚紀 「境界の石 −産石と枕石と−」
    • 渋谷研 「沖縄本島北部一農村におけるユタ発生の構造」
    • 榎本直樹 「修験の形態と機能 −武州比企郡羽尾村金剛院−」

 第157・158号(1985年1月30日)

  • 特集 岡山年会
  • 論説・報告
    • 千葉徳爾 「ヒロシマに行く話 −ムラびとの広域志向性−」
  • シンポジウム 「死者をめぐる民俗」
    • 井阪康二 「振り米の意味」
    • 下野敏見 「ヤマト琉球比較の視座から」
    • 新谷尚紀 「両墓制について」
    • 田中久夫 「新谷尚紀氏の報告に対する意見」
    • 井之口章次 「骨かみについて」
    • 佐々木勝 「正月行事の構造 −ミタマの飯を中心に−」
    • 三浦秀宥 「岡山のシソ(呪詛)送り」
    • 森谷周野 「越後・佐渡にみる「イロ」について」
    • 森栗茂一 「鞆の鍛冶職集団について」
    • 大月隆寛 「「都市民俗学」論の本質的性格」
    • 喜多村理子 「盆に迎える霊についての再検討 −先祖を祭る場所を通して−」
    • 大森 恵子 「「稲荷と水神信仰」」
    • 高谷重夫 「餓鬼の棚」

 第159号(1985年5月30日)

  • 論説・報告
    • 福島義光 「奄美・秋名ショッチョガマの儀礼構造 −潮間帯の民俗としての象徴−」
    • 藤江久志 「「十三世紀の若狭の漁村の村落構造」 −漁村の成立と村君を中心に−」
    • 小泉凡 「境界の神 −日本人の病理観から−」
    • 石川康浩 「サカイをめぐる民俗について」

 第160号(1985年7月30日)

  • 特集 日本民俗学の研究動向 昭和58・59年
    • 千葉徳爾 「総説 −学界動向の一面」
    • 大本憲夫・中込睦子 「村制・族制」
    • 坂本要 「人生儀礼」
    • 田辺悟 「生業」◆◆◆◆
    • 高橋春子・小林昌人 「衣食住」
    • 井田安雄 「年中行事」
    • 鈴木正崇 「民間信仰」
    • 大嶋善孝 「口承文芸」
    • 茂木栄 「民俗芸能」
    • 佐々木長生 「民具研究」
    • 宮良高弘 「北海道の民俗文化研究」

 第161号(1985年9月30日)

  • 論説・報告
    • 高木啓夫 「四国西部の神楽について −特に鎮縄神楽について−」
    • 小松勝助 「両墓制の新資料 −長崎県上県郡上対馬町一重−」
    • 西村美恵子 「韓国の草墳をめぐる民俗」
    • 藤森裕治 「「死と豊穣」 −日本民俗の畑作文化的要素に関する一考察−」
    • 丸谷しのぶ 「源義朝公御最期之御絵解の成立 −知多半島大御堂寺大坊の縁起を中心に−」

 第162号(1985年11月30日)

  • 論説・報告
    • 入江 「長崎県の須古踊考」◆◆◆◆
    • 朴銓烈 「門付けについて」
    • 彦坂浩子 「愛知県豊橋市老津町の昔話 −オボトの伝承を中心に−」
    • 中野優子 「愛知県知立市旧碧海郡牛橋村の昔話 −佐野賢三翁と村内伝承−」
    • 隆なおみ 「南九州における団子の研究」

 第163号(1986年1月30日)

  • 論説・報告
    • 今田節子・岡井球美子 「食の伝承 −正月雑煮の慣習からみた岡山県食習俗の特徴と地域性−」
    • 岸田定雄 「大和の飢饉 −天保餓死者と救荒食物のことなど−」
    • 近藤雅樹 「母系の紋章」
    • 武田正 「昔話「語り」の定着条件 −家・灯火−」
    • 庄司千賀 「能野比丘尼について −和歌山県新宮市妙心寺を中心に−」
    • 老泉俊樹 「村落組織の構造と機能 −鹿児島県加治木町木田の研究−」
    • 川添裕希 「漂泊民の定着と民俗芸能の形成 −長野県遠山の霜月祭をめぐって−」
    • ■理恵子 「綱引の民俗 −九州地方の事例を中心に−」◆◆◆◆

 第164号(1986年3月30日)

  • 特集 千葉年会
  • 公開講演
    • 色川大吉 「民衆史と民俗学の接点 −変革主体の形成とフォークロア−」
  • シンポジウム 「日本民俗学の五十年」
    • 高桑守史 「シンポジウム「日本民俗学の五十年」問題提起」
    • 飯島吉晴 「中山太郎の民俗学 −そのテーマと方法を中心に−」
    • 伊藤廣之 「早川孝太郎における民俗学の方法について」
    • 福田アジオ 「桜田勝徳の現代性」
    • 井之口章次 「いま民俗学が求められていること」
    • 西垣晴次 「柳田民俗学以前 −中山・早川・桜田と柳田−」

 第165号(1986年5月30日)

  • 論説・報告
    • 野沢謙治 「城下町会津若松のトポス(1) −都市におけるハレの発見−」
    • 稲雄次 「武藤鉄城の世界と民俗観」
    • 石川純一郎 「焼畑農耕の生産儀礼 −土佐旧槙山村の場合−」

 第166号(1986年7月30日)

  • 小特集 新たな族制研究に向けて −儀礼・祖先家族−
    • 鳥越皓之 「柳田・有賀の生活論」
    • 岩本通弥 「族制研究の民俗的視角 −民俗語彙重現の見直し−」◆◆◆◆
    • 鈴木正崇 「想像力の社会史へ」
    • 谷口貢 「「先祖」の類型」
    • 藤田雅一 「『子供の視点』からの家族研究」
    • 伊藤良吉 「位牌祭祀と土地条件」
    • 森正康 「宇和地帯の隠居制と位牌祭祀」
    • 金田久璋 「ニソの杜のゲオポリティク」
  • 論説・報告
    • 森雅雄 「ハレ・ケ・ケガレと云う方法に就いての叙説 −一つの研究史−」
    • 牛島史彦 「都市研究の課題について −城下町の事例を通して−」
    • 蛸島直「ローソク出せ出せよ −民俗のひとり歩き−」

 第167号(1986年9月30日)

  • 論説・報告
    • 西山郷史 「真宗と民間信仰の研究 −能登のコンゴウ参り習俗を通して−」
    • 梶晴美 「昔話の語り手への試論 −三重県熊野市の須崎満子媼の場合−」

 第168号(1986年11月30日)

  • 論説・報告
    • 平澤洋一 「童遊びの意味と問題点」
    • 山中正夫 「二つの常民概念についての疑問 −日本民俗学のゆくて−」
    • 関沢まゆみ 「村落運営と長老衆 −甲賀北内貴の十人衆−」
    • 箱山貴太郎 「民間伝承発足の頃」
    • 川名興 「植物の方言名にみる命名の民俗学的考察」
    • 土井卓治 「両墓制とラントウ」
    • 中山薫 「巫女が太夫と称すこと」

 第169号(1987年2月28日)

  • 論文
    • 崔吉城 「沖縄オナリ神信仰一考」
    • 吉成直樹 「水と再生 −八重山諸島におけるアカマタ・クロマタ・マユンガナシ儀礼の再検討−」
    • 川田牧人 「妖怪の交響楽 −奄美・加計呂麻島における妖怪譚の構造分析論−」
  • 研究ノート・調査報告
    • 増田和彦 「新城島上地の来訪神」
    • 田中正明 「山梨県上野原町西原の両墓制」
    • 中山薫 「遊部と伊勢神宮」
    • 大塚博夫 「相州半原における八丁撚糸機 −その制作と構造について−」
    • 遠藤二郎 「熟語「風邪」の所見をめぐって」

 第170号(1987年5月31日)

  • 学校教育特別委員会 「日本民俗学会第三期学校教育特別委員会報告」
  • 論文
    • 川村邦光 「憑依への水路 −巫者の生活史(二)−」
  • 研究ノート・調査報告
    • 田原久 「実験民俗学の提唱」
    • 白石昭臣 「年中行事における麦作儀礼 −その正と負の関わり−」

 第171号(1987年8月31日)

  • 特集 日本民俗学の研究動向 昭和60・61年
    • 大島建彦 「日本民俗学の現状」
    • 真野俊和 「歴史的世界と民俗学」
    • 伊藤良吉 「生活空間論」
    • 倉石あつ子 「女性と民俗学」
    • 新谷尚紀 「民俗学の可能性」
  • 研究ノート・調査報告
    • 山中清次 「聖天(歓喜天)信仰について −北関東の事例を中心にして−」
    • 田中丸勝彦 「モノの象徴性 −壱岐のミノフロシキ−」
    • 長沢利明 「篭屋の神」
    • 横山旭三郎 「新潟県の十二山の神」

 第172号(1987年11月30日)

  • 論文
    • 野地恒有 「回遊魚とタビ漁民 −下北半島大畑町におけるイカ釣漁とカワサキ衆を中心に−」
    • 福澤昭司 「病と他界 −長野県内の麦粒腫の治療方法の考察から−」
  • 研究ノート・調査報告
    • 稲雄次 「武藤鉄城の山の神観」
    • 安澤菊江 「産泰信仰 −埼玉県下の事例を中心に−」
    • 喜多村理子 「明治末期における神社合祀とその影響 −滋賀県野洲郡野洲町北桜と南桜の場合−」
    • 佐久間惇一 「古典型恙虫病をめぐる習俗 −雄物川・最上川沿岸−」

 第173号(1988年2月29日)

  • 論文
    • 川村邦光 「憑依技法と成巫過程 −巫者の生活史(三)」
  • 研究ノート・調査報告
    • 市川秀之 「奈良盆地における広場について」
    • 森雅雄 「日本家族・親族論の類型論と連続性が含意するもの −人類=学的観点から−」
    • 田中正明 「柳田國男著作小考」
    • 田地春江 「備後比和町三河内の神々」

 第174号(1988年5月31日)

  • 論文
    • 関沢まゆみ 「「村の年齢」をさずける者 −近江における長老と『座人帳』−」
  • 研究ノート・調査報告
    • 森栗茂一 「河原町の成立について −墓地とケガレの問題から−」
    • 高谷重夫 「もらいまつり −盆行事の一問題−」
    • 都丸十九一 「餅なし正月と雑煮」
    • 岩田重則 「日露戦後における若者組の解体と青年会の設立」
    • 高田峰夫 「琉球列島における命名法の一考察 −童名の命名法を中心として−」
    • 吉岡郁夫 「農村における風の民俗 −三河足助町綾渡の事例を中心に−」
    • 右田伊佐雄 「まりつきのテンポとリズム −手まり歌記録のための実験民俗学的アプローチ−」

 第175号(1988年8月31日)

  • 論文
    • 吉成直樹 「「十五夜の盗み」覚書 −盗みと神意−」
    • 高岡弘幸 「都市と疫病 −近世大坂の風の神送り−」
  • 研究ノート・調査報告
    • 川崎史人 「山陰地方における飛魚タモ沙網漁について」
    • 森雅雄 「時間の国のアリス −漫画の構造と漫画の結婚−」
    • 阿南透 「写真のフォークロア −近代の民俗−」
    • 入江 「田結浮立の考察」◆◆◆◆
    • 今田節子 「食の伝承 −岡山県のすしの特徴と地域性−」
    • 崔吉城 「韓国における日本民俗研究の回顧と展望」

 第176号(1988年11月30日)

  • 論文
    • 佐治靖 「オシンメイサマの共同祭祀と憑霊信仰」
  • 研究ノート・調査報告
    • 山口弥一郎 「おしらさま源流考 −民俗学から民族学へ−」
    • 宇田哲雄 「家格と家例 −埼玉県浦和市大字北原の家例−」
    • 島田彰雄 「秋山郷の黒駒太子信仰」
    • 野沢謙治 「城下町会津若松のトポス(二) −都市におけるハレの発見−」
    • 中村彰 「東一口の宮座」
    • 横山旭三郎 「七谷地区の寒倉講 −附・新潟県内のカノクラ講−」
    • 三村泰臣 「志和地の六神儀 −広島県のもうひとつの神楽−」

 第177号(1989年2月28日)

  • 論文
    • 千葉徳爾 「「人の生きかた」について」
    • 鳥越皓之 「柳田民俗学における"心意"の意味」
  • 研究ノート・調査報告
    • 田中正明 「井上通泰と『遠野物語』 −柳田國男の初期著作の印行をめぐって−」
    • 大森恵子 「狐伝承と稲荷信仰 −特に、変化型狐伝承と茶吉尼天信仰を中心にして−」
    • 三瓶源作 「「貞享会津風俗帳」に現われたる年季奉公・譜代・添足・徒弟制について」

 第178号(1989年5月31日)

  • 論文
    • 笠原政治 「沖縄離島社会の門中再考」
    • 長谷部八朗 「離島生活と病気 −見島・宇津村民における病因観と治病行動−」
    • 安室知 「稲の力 −水田における漁撈活動の意味−」
  • 研究ノート・調査報告
    • 宅野幸徳 「魚類の分布と漁具・漁法の関係 −江の川全水域の事例的研究−」
    • 長沢利明 「浅草の針供養 −東京都台東区浅草淡島堂−」
    • 山口弥一郎 「巫女・巫覡の芸能と託宣の因由 −昭和六十二年岩手・早地峯フェステバルより−」

 第179号(1989年8月31日)

  • 論文
    • 湖中真哉 「平等主義社会の「利得と代価」 −トカラ列島K島の事例−」
    • 宮内貴久 「住居空間の創造とその維持 −奥会津地方の建築儀礼の分析を通して−」
  • 研究ノート・調査報告
    • 都丸十九一 「むかで神と竜神 −赤城山信仰のふたつの面−」
    • 辻雄二 「キジムナーの伝承 −その展開と比較−」
    • 山口弥一郎 「会津木地小屋・保城の屋敷跡」

 第180号(1989年11月30日)

  • 論文
    • 重信幸彦 「「世間話」再考 −方法としての「世間話」へ−」
  • 研究ノート・調査報告
    • 武田正 「音を拾って語りに繋ぐ −昔話の語りの装置との関係−」
    • 山田厳子 「水と女の世間話 −お姫坂の怪をめぐって−」
    • 橋川麻紀 「糸満漁民“しつけ”聞書」
    • 長沢利明 「ナンジャモンジャの樹拾遺」
    • 森雅雄 「民族学者としての小泉八雲」◆◆◆◆

 第181号(1990年2月28日)

  • 論文
    • クリスティナ・カミニスカ 「民俗学の立場からみる樹木−木の霊をめぐって−」
    • 菅豊 「「水辺」の生活誌 −生計活動の複合的展開とその社会的意味−」
  • 研究ノート・調査報告
    • 吉川雅章 「談山神社嘉吉祭神饌「百味の御食」についての研究(上)」
    • 中村彰 「「人生相談」にみるイエ意識 −現代民俗学のひとつの試みとして−」

 第182号(1990年5月31日)

  • 論文
    • 佐々野好継 「「四間取り」の意味について」
    • 赤羽正春 「タラ延縄漁法を伝えたカワサキ衆と沖漁業の確立」
  • 研究ノート・調査報告
    • 松崎かおり 「ジシンルイの結合形態とその変容 −神奈川県秦野市堀山下を事例として−」
    • 吉川雅章 「談山神社嘉吉祭神饌「百味の御食」についての研究(下)」

 第183号(1990年8月31日)

  • 論文
    • 桜井徳太郎 「日本人にとってカミとは何か −民俗的カミへのアプローチ−」
    • 片茂永 「韓国の仏教民俗と「火」 −燃燈・八関行事を中心に−」
  • 研究ノート・調査報告
    • 小野寺正人 「宮城県桃生郡富士沼の「スガアミ」漁について」
    • 片山留美 「高知県における仮親の習俗」
    • 岩田重則 「岡学説・騎馬民族説再考」

 第184号(1990年11月30日)

  • 論文
    • 松尾恒 「六勝寺、修正会儀礼の構造 −饗宴・咒師・天皇−」
    • 上野誠 「民俗芸能における見立てと再解釈 −静岡県引佐町川名ヒヨンドリを事例として−」
  • 研究ノート
    • 入江 「長崎クンチの探求」◆◆◆◆
    • 野地恒有 「<旅漁民・集住地・潟文化>をめぐる試論」
  • 調査報告
    • 奥野広隆 「球磨地方の山の神祭祀 −熊本県球磨郡水上村板木の事例報告−」
    • 岸田貞雄 「子がえしの絵馬」

 第185号(1991年2月28日)

  • 論文
    • 中西裕二 「怪力を求めた社会 −伝説研究再考のための一試論−」
    • 清水純 「狩人と精霊 −獲物の確保をめぐる二者関係−」
    • 村崎真智子 「衣そそぎの神事 −阿蘇神社大宮司の即位儀礼−」
  • 研究ノート
    • 中村彰 「「人生相談」にみる結婚観」
    • 三瓶源作 「貞享二年会津風俗帳 −河沼郡野沢組杉山村の山年貢徴収慣行に付いて−」

 第186号(1991年5月31日)

  • 論文
    • 湧上元雄 「沖縄の祭祀と世界観 −久高島の事例を通して−」
    • 渋谷研 「沖縄におけるノロとユタ −憑依と相関関係の問題を中心に−」
    • 堀江俊一 「明治末期から大正初期の「近代的家族像」 −婦人雑誌からみた「山の手生活」の研究−」
    • 岩田重則 「ヨバイと買春」
  • 研究ノート
    • 長沢利明 「飛行機の神」

 第187号(1991年8月31日)

  • 論文
    • 長倉義輔 「沖縄本島北部における村落共同体相互の関係 −ウンジャミ祭を通して見た−」
    • 吉成直樹 「七夕、盆行事にみる水神祭祀としての性格」
  • 研究ノート
    • 石井奈緒 「隠居慣行と身分階層制 −御蔵島と対馬の比較から−」
    • 青山淳二 「湖北のオコナイと「オカワ」」
  • 調査報告
    • 飯塚好 「入山の一年 −年中行事を中心として−」

 第188号(1991年11月30日)

  • 論文
    • 曽我享 「徳之島における闘牛の飼育と、その分類・名称売買の分析 −人々はいかに闘牛を楽しんでいるか−」
    • 安室知 「餅なし正月・再考 −複合生業論の試み−」
    • 関沢まゆみ 「寄合における長老の意義 −近江・三津屋の事例を通して−」
    • 田野登 「降臨石系統の伝説 −近江地誌に見る伝説の構造分析−」
  • 研究ノート
    • 坂井洲二 「改革後のドイツ民俗学について−バウジンガー教授に聞く−」

 第189号(1992年2月29日)

  • 特集 北海道の民俗
  • 論文
    • 宮良高弘 「日本民俗学の展開と北海道」
    • 森雅人 「北海道の地神信仰と祭祀 −開拓村落の事例を中心として−」
    • 小田嶋政子 「北海道の食文化の継承過程と変容 −雑煮の事例を中心として−」
    • 昆政明 「津軽海峡沿岸の漁船 −小型漁労用和船を中心に−」
  • 研究ノート
    • 岩渕健持 「農場を基盤とした開拓村落の成り立ちと住民組織 −雨竜町・妹背牛町を例として−」
    • 石沢祐子 「産育儀礼における禁忌について −出産を中心として−」
    • 久保孝夫 「津軽海峡圏の昔話と笑い話」

 第190号(1992年5月31日)

  • 特集 民俗学の動向
    • 福田アジオ 「民俗学の動向とその問題点」
    • 松崎憲三 「民俗の変貌と地域研究」
    • 篠原徹 「聞き書きのなかの自然」
    • 安室知 「存在感なき生業研究のこれから −方法としての複合生業論−」
    • 八木透 「イエ・家族・通過儀礼 −民俗学における族制研究の現在−」
    • 近藤功行 「死を迎える文化の変容 −島嶼社会の調査分析から−」
    • 小川直之 「年中行事研究の方向」
    • 小池淳一 「信じること、そして知ること −民俗学における宗教・信仰研究一九八七〜九一−」
    • 斉藤純 「伝説研究の動向」
    • 上野誠・西瀬英紀 「民俗芸能研究の現在」
    • 高橋晋一 「台湾民俗研究の最新動向 −台湾漢人社会の民俗宗教研究を中心として−」

 第191号(1992年8月31日)

  • 論文
    • 倉林正次 「冬から春へ −祭祀民俗論−」
    • 福澤昭司 「支配の原型 −改暦への一視点−」
    • 宇田哲雄 「家例としての禁忌習俗の発生」
    • 徳丸亜木 「「信仰民具」と神祭りの場」
  • 研究ノート
    • 五十嵐文蔵 「「鳥海山麓の延年」について」
    • 宇野しのぶ 「高知における初誕生儀礼の意味」
    • 矢野敬一 「「山村調査」の学史的再検討」

 第192号(1992年11月30日)

  • 論文
    • 福原敏男 「御幸の列見 −御旅所の一考察−」
    • 荒井和美 「北信地方の擬制的親子関係 −長野県下水内郡栄村の事例−」
  • 研究ノート
    • 島袋理恵 「下級神役の宗教的二面性 −国頭村与那の事例−」
    • 潮田秀二 「江戸東京年中行事の近代化の諸相 −百人一首と雛を中心に−」
    • 田中正明 「柳田國男「著作目録」小考」

 第193号(1993年2月28日)

  • シンポジウム 「伝承の認識」
    • 小嶋博巳 「ひとつの「伝承論」 −イイツタエ・シキタリという文化の正当化について−」
    • 川田順造 「なぜわれわれは「伝承」を問題にするのか」
    • 平山和彦 「シンポジウム雑感」
  • 論文
    • 萩原法子 「弓神事の原初的意味をさぐる −三本足の烏の的を中心に−」
    • 松崎かおり 「経済的講の再検討 −『輪島塗り』漆器業者の頼母子講分析を通して−」
    • 中山正典 「民俗的時間および空間認識の変化 −鳥羽市神島の事例を用いて−」
    • 古家晴美 「そ菜園考 −主婦の食物管理について−」
  • 研究ノート
    • 村崎真智子 「阿蘇の大魚と鯰」
    • 平松登志樹 「水神様の役割に関する研究」

 第194号(1993年5月31日)

  • 公開講演・シンポジウム
    • 日本民俗学会第四四回年会実行委員会 「はじめに」
    • 永井秀夫 「公開講演「北から見た日本の近代化」」
    • 永井秀夫 「公開講演を終えて」
  • シンポジウム 「日本文化を考える−北海道の視点から−」
    • 渡邊欣雄・桑原真人 「日本文化を考える−北海道の視点から−」
    • 小島美子 「シンポジウムを終えて」
    • 小野米一 「シンポジウムを終えて」
    • 渡邊欣雄 「シンポジウムを終えて」
  • 論文
    • 島村恭則 「民間巫者の神話的世界と村落祭祀体系の改変 −宮古島狩俣の事例−」
    • 関沢まゆみ 「「外氏子」と「内氏子」 −三重県名張市黒田・勝手神社の氏子組織と祭祀−」
  • 調査報告
    • 千葉徳爾 「柳田國男の最終講演『日本民俗学の退廃を悲しむ』について」

 第195号(1993年8月31日)

  • 論文
    • 高江洲洋子 「通過儀礼における女性同士の贈答と役割 −沖縄県東風平町高良の場合−」
    • 安田宗生 「再び肥後琵琶について」
  • 研究ノート
    • 三田村佳子 「渡り職人「西行」の予備的考察 −ある鋳物師の半生−」
    • 日比野光敏 「民俗事象としてのスシ」
    • 崔吉城 「韓国社会における飲酒・飲茶の意味」
  • 調査報告
    • 高見寛孝 「五島列島宇久島の荒神信仰」

 第196号(1993年11月30日)

  • 論文
    • 藤井隆至 「民俗学の社会的意義 −柳田國男の場合−」
    • 小野寺節子 「秩父ばやしの多面性 −その突出性と潜在性及び音楽的構造から−」
  • 研究ノート
    • 宮内貴久 「家相観からみた民家 −茨城県土浦市白鳥町の事例を中心にして−」
    • 牧野眞一 「ミカリ伝承について」
    • 宇田哲雄 「喧嘩言葉・悪口について −ムラ人の地域社会認識−」

 第197号(1994年2月28日)

  • 論文
    • 佐々木重洋 「東北地方・『カマガミ』仮面について −偶像と信仰・宮城県牡鹿郡における事例を中心に−」
    • 岩田重則 「赤松啓介の民俗学」
    • 大山了己 「音楽からみた八重山の海辺社会 −鳩間島のプーリを中心に−」
  • 研究ノート
    • 田村勇 「葛城山麓の水利伝承とその慣行」
    • 野沢謙治 「写真に撮られた異人 −仙台の「しろばか」−」

 第198号(1994年5月31日)

  • 日本民俗学会第45回年会公開講演
    • 井之口章次 「婚姻研究のゆくえ」
  • シンポジウム 「民俗社会における『女性像』」
    • 中込睦子(文責) 「民俗社会における『女性像』」
    • 倉石あつ子 「女性研究の成果と課題」
    • 波平恵美子 「男の役割・女の役割」
    • 藤井せい子 「女性の商活動の社会的意味」
    • 義江明子 「女性の霊的優位性の再検討」
    • 福田アジオ 「コメント I 」
    • 宮田登 「コメント II 」
    • 篠原徹 「シンポジウムに寄せて I 」
    • 福澤昭司 「シンポジウムに寄せて II 」
    • 粂智子 「シンポジウムに寄せて III 」
    • 小谷田美恵子 「シンポジウムに寄せて IV 」
    • 田澤直人 「シンポジウムに寄せて V 」
    • 八木透 「シンポジウムに寄せて VI 」
    • 「シンポジウムを終えて」
  • 研究ノート
    • 村崎真智子 「阿蘇神社のレガリア」
    • 高谷重夫 「『名月記』の盆」
    • 中村彰 「メディアのなかの男と女 −「人生相談」にみる現代日本の主婦−」
    • 田中正明 「大学人としての柳田國男 −講義録の検証を中心として−」
    • 新谷尚紀 「歴博(歴民博)の共同研究について −その紹介と若干の論評−」

 第199号(1994年8月31日)

  • 論文
    • 足高壱夫 「海女漁村の命名法 −三重県鳥羽市I町の「めす名」について−」
    • 川森博司 「韓国口承説話の分類体系 −比較研究の視点から−」
    • 白石昭臣 「ムギの民俗 −イネとの相克と理論−」
  • 研究ノート
    • 小野寺正人 「鮭の漁撈習俗と伝説の成立 −弘法石伝説と鮭の大助伝承に関して−」
    • 鈴木清訓 「山形県内陸地方の民間巫女オナカマについて」
    • 富澤一弘 「地主制確立期に於ける農村労働の実態 −茨城県西部地方の事例から−」
    • 岸田定雄 「旧大和郡山藩士宅の生活」

 第200号(1994年11月30日)

  • 日本民俗学200号記念特集号
  • I 日本民俗学の回顧と展望
    • 牧田茂 「民俗学との六十年」
    • 和田正洲 「学会運営・理事会の立場から」
    • 岩崎敏夫 「民俗学の性格と東北民俗研究」
    • 戸川安章 「柳田先生とわたくし」
    • 今村充夫 「石川県における民俗研究」
    • 橋本鉄男 「民俗調査研究の回顧 −昭和四〇年代後半以降の滋賀県の場合−」
    • 石塚尊俊 「山陰地方の民俗研究」
    • 小野重朗 「民俗の周圏構造 −南九州にて−」
    • 國分直一 「民俗学と考古学」
    • 朝岡康二 「民俗学と民具研究」
    • 篠原徹 「環境民俗学の可能性」
    • 武田正 「口承文芸と民俗学 −昔話を通して−」
    • 田中久夫 「歴史学としての民俗学」
    • 鈴木正崇 「民俗学と民族学」
  • II 現代社会と民俗学
     (1)地域の変貌と民俗学
    • 由谷裕哉 「地域社会の変化とエスノグラフィ −近年の機能主義再興と関連させて−」
    • 猿渡土貴 「修正鬼会の変質過程 −六郷満山岩戸寺を事例として−」
    • 松下智 「尾張地方の抹茶習俗の変容 −都市化と文化変容−」
     (2)博物館と民俗学
    • 武士田忠 「地域博物館の抱える諸問題」
    • 伊藤優 「民俗資料収集の現場」
    • 渡邉三四一 「「博物館の開放」と民俗学 −市民との共同調査を例に−」
    • 日比野光敏 「博物館・展覧会・学芸員そして民俗学 〜ある地方公立博物館の事例から〜」
    • 斎藤卓志 「地域博物館の役割とその可能性」
     (3)比較民俗研究
    • 小島瓔禮 「比較民俗学への展望」
    • 金丸良子 「雲貴高原東部における少数民族の比較研究 −生業形態を中心に−」
    • 廣田律子 「追儺の鬼」
    • 林美枝子 「比較民俗研究のための民俗としてのジェンダーの考察 −山村にみる性差研究の事例から−」
  • III 日本民俗学会に望む
    • 砂田光紀 「民俗文化財の保存に学会の尽力を望む」
    • 中村英二 「“日々のくらし”の記録化」
    • 林央 「論争・討論の場に」
    • 湯浅照弘 「滅びる自然、滅びゆく生業」
    • 片田知宏 「北美作の雪国 『上斎原村史 民俗編』のスタイル」