各種研究集会のお知らせ(2015年第4四半期・開催日順)

このページは、会員の皆さんから寄せられた、研究会、学会または研究・教育機関等が開催する研究集会のご案内です。デザイン上若干変更させていただく場合もございますが、原則として寄せられた情報をそのまま掲載しています。内容についてのお問い合わせは、それぞれの問い合わせ先に直接お願いいたします。またこのページに情報を掲載したいかたは、こちらをご覧下さい

宮崎の神楽と高知のいざなぎ流―よみがえる中世神話の世界―

開催日程:2015年10月3日(土)〜4日(日)
開催会場:宮崎公立大学
(JR宮崎駅から徒歩25分、タクシーで約5分)
プログラム:
10月3日(土) <第1部>宮崎県の神楽×高知県のいざなぎ流
10:00 開催趣旨(永松敦)
10:30 「変貌する神々 ―神道・仏教・陰陽道―」斎藤英喜
13:00 「いざなぎ流の神話的世界 ―交錯する神と仏の語り―」小松和彦
14:00 「いざなぎ流と四国・中国・九州の神楽」梅野光興
14:50 「木を立てる神話 ―日向と土佐における山人の伝承―」井上隆弘
15:30 「九州と四国の西山猟師伝説 ―山の神とは何か?―」永松敦
16:30 特別公演 椎葉神楽(尾前地区)「火の神 うじいれの作法(竈祓い)」
10月4日(日) <第2部>新たなる日向神話を訪ねて―神仏の聖地を行く―(バスツアー)
9:00 JR宮崎駅〜宮崎公立大学〜能の聖地・景清廟〜生目神社〜青島神社・日御碕観音〜内海(昼食)〜野島神社(神楽「手力男」見学)〜16:00宮崎空港〜16:30 JR宮崎駅〜18:45宮崎公立大学
主催:宮崎公立大学民俗学研究室神話伝承研究会
共催:いざなぎ流と物部川流域の文化を考える会
後援:宮崎公立大学・高知県立歴史民俗資料館
問い合わせ先:
宮崎公立大学民俗学研究室
〒880-8520 宮崎市船塚1-1-2
TEL: 080-6406-5493
FAX: 0985-20-4807
E-mail: kojiki1300miyazaki★yahoo.co.jp(★は@に変えて下さい)
その他の情報:
10月3日……参加費500円、昼食代800円、懇親会費3,500円
10月4日……参加費5,000円(昼食代・保険代・見学謝礼含)
いずれも要申込。参加日・内容・住所氏名・電話番号を明記の上、上記問い合わせ先に葉書、FAX、メールなどでお申し込み下さい。

慶應義塾大学人類学研究会

開催日時:2015年10月13日(火) 18:30〜
開催会場:慶應義塾大学三田キャンパス 大学院校舎5階356教室
(JR「田町」駅より徒歩10分/http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
発表者とタイトル:
下田健太郎(慶應義塾大学文学部非常勤講師)
「水俣病経験の想起をめぐる歴史人類学 ―響き合うモノと語りの通時的分析を通して―」
コメンテイター(副査):
鈴木正崇(慶應義塾大学名誉教授)・棚橋訓(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授)・安藤広道(慶應義塾大学文学部教授)
コメンテイター(主査):
山口徹(慶應義塾大学文学部教授)
共催:慶應義塾大学東アジア研究所・研究プロジェクト「歴史生態学と歴史人類学の節合による景観史研究の拡張−アジア太平洋のフィールドワークから発想する−」
問い合わせ先:
三尾裕子(慶應義塾大学文学部社会学専攻)
TEL: 03-5427-1287
URL: http://keioanthropology.fc2web.com/
その他の情報:
今回は博士学位請求論文の公開審査も兼ねています。
参加費無料・事前申込不要

第145回日本民具学会研究会

京屋唐箕を囲む研究会

開催日時:2015年10月17日(土) 13:00〜16:00
開催会場:西宮市立郷土資料館
(西宮市川添町15番26号西宮市教育文化センター内/TEL: 0798-33-1298)
(阪神電車「香櫨園」駅下車、南へ徒歩6分/JR「さくら夙川」駅下車、南へ徒歩14分/阪急電車「夙川」駅下車、南へ徒歩17分)
発表者とタイトル:
溝辺悠介(大阪)「京屋銘唐箕の検討」
織野英史(香川)「讃岐唐箕の京屋度チェック」
コメント:河野通明(大阪)
主催:日本民具学会
共催:西宮市立郷土資料館・近畿民具学会・四国民具研究会
問い合わせ先:
担当理事・織野
E-mail: beichan★mrj.biglobe.ne.jp(★は@に変えて下さい)

ワークショップ「地震災害後の人文学プロジェクトの回顧と研究者の役割の探求」

開催日時:2015年10月24日(土) 13:00〜17:30、25日(日) 9:00〜13:00
開催会場:東北大学東京分室会議室A及びB
(JR「東京」駅日本橋口より、徒歩1分/サピアタワー10階
プログラム:
10月24日(土) 海外との比較(英語)
高倉浩樹(東北大学・趣旨説明)、滝澤克彦(長崎大学)、S. ブーテレイ(カンタベリー大学)、スハディ(ガジャマダ大学)、閔麗(四川大学)、岡田浩樹(神戸大学・コメント)
10月25日(日) 日本の事例(日本語)
今石みぎわ(東京文化財研究所)、木村敏明(東北大学)、芳賀満(東北大学)、三木英(大阪国際大学)、黒崎浩行(國學院大学)、木村周平(筑波大学)
主催:東北大学東北アジア研究センター災害と地域文化遺産に関わる応用人文学研究ユニット
共催:東北大学大学院文学研究科、東北大学高度教養教育・学生支援機構
問い合わせ先:
東北大学東北アジア研究センター 山口睦(教育研究支援者)
E-mail: mutsumi.yamaguchi.d4@tohoku.ac.jp(★は@に変えて下さい)
URL: http://www.cneas.tohoku.ac.jp/unit/takakura26/workshop.html
その他の情報:
参加費は無料です。会場の都合上、参加希望者は山口睦まで事前にご連絡ください。

京都民俗学会第282回談話会

開催日時:2015年10月30日(金) 18:30〜21:00
開催会場:ウィングス京都 セミナーA
発表者とタイトル:
湯紹玲(国立民族学博物館外来研究員)
「ムラの盆行事とイエの盆行事 ―滋賀県・三重県・福井県の事例から―」
主催:京都民俗学会
問い合わせ先:
E-mail: mail★kyoto-minzoku.jp(★は@に変えて下さい)
備考:
事前申込不要。会員は参加費無料、会員以外からは300円頂戴いたします。

史料と伝承の会

「オビシャ」史料の再発見 ―関東における中世・近世移行期村落の祭祀について考える―

開催日時:2015年11月7日(土) 13:30〜17:30
開催会場:明治大学駿河台校舎 リバティタワー6階1062教室
交通アクセス:JR「御茶ノ水」駅、その他地下鉄各線
 ほぼ一年間、休止していました例会を開催します。皆さん、久しぶりにお会いできればと思います。
 今回のテーマは「オビシャ」です。市川市史の編纂に伴う調査の過程で、近世前期から現代までのオビシャ文書が(再)発見されました。また一昨年には近代のオビシャ文書も見つかっております。市川には市指定無形文化財の「にらめっこオビシャ」という興味深い行事があり、まさに史料と伝承に相応しい素材であります。またこの度、茨城県稲敷市に元和年間以降から現代まで続くオビシャ文書の存在が明らかとなりました。同市には他にも、慶長期移行のオビシャ文書の存在が確認されており、近世初期の関東村落の祭祀組織を明らかにするための格好の材料として期待されます。
 来年、日本民俗学会の年会が千葉商科大学で開催される予定ですが、そこで市川市史編纂グループとして「オビシャ」シンポジウムを企画していますが、それに向けて当会で事前の報告会、およびプレ・シンポジウムになれば良いのではと思っています。
 久しぶりの例会ですので、皆さん、是非ともご参加ください。なお今回から、会場費として、1人500円を集めさせていただくことにいたしました。ご協力、お願いいたします。
プログラム:
報告者:水谷類ほか
コメンテーター:薗部寿樹・渡部圭一・林英一(いずれも予定)
主催:史料と伝承の会
問い合わせ先:
水谷類
E-mail: tagui★f6.dion.ne.jp(★は@に変えて下さい)
TEL: 070-6643-9734
その他の情報:会費500円(会場費として)

続・下町の空想画家小松崎茂展記念講演会

開催日時:2015年11月7日(土) 13:30〜15:30
開催会場:荒川区立荒川ふるさと文化館
(JR常磐線・東京メトロ日比谷線・つくばエクスプレス「南千住」駅下車、徒歩8分)
発表者とタイトル:
姜竣(京都精華大学)
「小松崎茂と『メカニック』表現の文化史」
コメンテーター:土居浩(ものつくり大学・荒川区文化財保護審議会委員)
主催:荒川区・荒川区教育委員会
その他の情報:
定員70人・参加費無料
申込方法:10月11日(日)から電話(03-3807-9234)で受付。定員になり次第締め切り。
問い合わせ先:
荒川区立荒川ふるさと文化館
荒川区南千住6-63-1(南千住図書館併設)
TEL: 03-3807-9234
URL: https://www.city.arakawa.tokyo.jp/event/zenevent/komatsuzaki.html

現代民俗学会第29回研究会

獣害問題を民俗学から考える―在来知と科学的管理の交錯

開催日時:2015年11月14日(土)13:00〜
開催会場:東京大学東洋文化研究所 3階大会議室
プログラム:
【発表者】
近藤祉秋(アラスカ大学大学院)
「内陸アラスカにおけるサケ類の減少問題と資源管理:TEKの『つまみ食い』を超えて」
合原織部(京都大学大学院)
「宮崎県椎葉村における猿害対策と狩猟」
【コメンテーター】
田口洋美(東北芸術工科大学)
奥野克巳(立教大学)
【コーディネーター】
菅豊(東京大学)
塚原伸治(茨城大学)
近藤祉秋(アラスカ大学大学院)
開催趣旨:
 近年、過疎化の進行にともない、様々な地域で獣害が深刻な社会問題となっている。平成20年の調査によれば、獣害にまつわる経済的損失は、日本全国で200億円弱にのぼった。この問題に関して、生態学、動物行動学、環境社会学、農学など、様々な分野からのアプローチが試みられており、人と動物の関係学という枠組みに接続される形で重要な学際的テーマとして浮かび上がっている。このテーマは人獣交渉を論じてきた民俗学においても重要であるだろう。
 人と動物の関係をめぐる議論が学際化する背景を理解する上で、「伝統的生態学的知識」(Traditional Ecological Knowledge :略称 TEK)論をおさえておく必要がある。その議論においては、これまで「迷信」、あるいは「時代遅れの習慣」とみなされてきた「伝統」的な知識や実践(民俗学の研究対象)を、開発の現場に取り入れることで、地域主体の持続可能な資源管理を実現できると謳われてきた。日本で喧伝されている、いわゆる「里山」における資源利用を一面的に評価し、礼讃する動きなどがその好例である。保全生態学などの自然科学者、あるいは環境政策学者などの応用学者が主役を演じてきた資源管理に対して、現地社会の代表者や現地の事情を知る民俗学者/文化人類学者が、共同管理におけるステークホルダーとして発言の機会を与えられるようになってきたのである。
 安易なTEK礼賛には批判も多い。例えば、一部のTEK論者は「伝統的生態学的知識」と「科学的知識」の統合を説くが、在来の知識・実践は、科学者や行政によって、自らの主張や政策を遂行する上で、都合の良い「お墨付き」として利用されることがある。いかにも在来の人びとを尊重し、その価値を高く評価するように見せかけているが、その実、都合のよいところを「つまみ食い」しながら、自らの主張と整合的に環境ストーリーを構築する場合がある。
 しかし、TEKが先住民などの社会的に周辺化された集団のエンパワーメントと結びつけられて論じられてきたこともあり、現地社会がこうした動きを積極的に活用するという状況も生まれていることは、問題をより複雑にしている。 つまり、在来知と科学知の断絶、あるいは反対に意図的な誤った接合などを指摘するのは容易い一方、両者が戦略的に恊働したり、交流を深めたりするポジティブな状況が生まれてきているのである。
 本研究会では、狩猟にまつわる在来知・在来実践に焦点をあてることで、在来知と科学知をめぐる議論を補助線としながら、獣害問題に民俗学者、文化人類学者がどのような視点を提供することができるかを考えたい。(文責:近藤祉秋)
主催・共催:
現代民俗学会、科研「現代市民社会における『公共民俗学』の応用に関する研究―『新しい野の学問』の構築―」(代表者:菅豊)、科研「動物殺しの比較民族誌研究」(代表者:奥野克巳)
問い合わせ先:
現代民俗学会事務局
E-mail: mail★gendaiminzoku.com(★を@に変えて下さい)
URL: http://gendaiminzoku.com/meeting.html#meeting29
その他の情報:参加費、事前申し込みともに不要です。

由利本荘市誕生10周年記念歴史講演会

開催日時:2015年11月15日(日) 14:00〜15:30
開催会場:西目公民館「シーガル」
(JR「西目」駅下車/http://www.city.yurihonjo.akita.jp/nishime/seagal/index.html
発表者とタイトル:
鈴木正崇(慶應義塾大学名誉教授)
「鳥海山の山岳信仰」
主催:由利本荘市文化財保護団体連合会
問い合わせ先:
由利本荘市文化財保護団体連合会
URL: http://www.city.yurihonjo.akita.jp/www/contents/1446631317276/index.html
その他の情報:
参加費無料・事前申込み不要s

公開講座「広島土石流災害を民俗学で解説」

八木・緑井に伝わる龍退治の伝説

開催日時:2015年11月16日 13:30〜16:30
開催会場:龍華寺(広島県広島市安佐南区八木4-51-10)
プログラム:
公開講座「広島土石流災害を民俗学的に解説 ―八木・緑井に伝わる龍退治の伝説―」
錦川鯉(名水フリーライター)
講座内容と、御奇良功霊水(ごきろくれいすい)仮水場設置について
 御奇良功霊水とは、『芸藩通志』にその名が残る龍を勧進した水場です。16世紀、八木城城主香川家に仕える家臣香川勝雄が龍を退治した後、龍の呪いによって盲目となりますが、この霊水で目を洗うと目が開いたと伝われています。歴史小説『黄鳥の笛』辻治光著に記された八木城の戦の歴史と龍退治の伝説。著者が本当に伝えたかったことは何か、錦川鯉がフィールドワークで知り得た県内に伝わる龍伝説を交えて解説します。
 2014.8土石流災害で壊滅した御奇良功霊水の水場を復活させるための動機付けになる講演をします。復活し一般開放されれば、全国名水百選太田川中流域の水汲み場のひとつになります。講義の最後に、仮水場土台を作るため、河原にころがる青石を「一人一石」拾いますので、軽作業ができる服装・運動靴でご参加ください。
主催:広島の水場を守る会
共催:龍華寺・花企画
問い合わせ先:
広島の水場を守る会
TEL&FAX: 082-521-4397 携帯090-1681-8784(中村)
龍華寺(TEL: 082-873-5195)
その他の情報:
講座参加費:無料
御奇良功霊水の仮水場設置寄付を受け付けております。
会場と資料の準備の都合上、参加者は事前にご連絡ください。

第103回神奈川大学日本常民文化研究所研究会

開催日時:2015年11月18日(水)17:30〜19:00
開催会場:神奈川大学横浜校舎9号館11室(日本常民文化研究所)
東急東横線 白楽駅下車徒歩15分
発表者とタイトル:
萬井良大(日本常民文化研究所 客員研究員)
「二神系図と二神島墓制にみる「家」の成立と変遷」
主催:神奈川大学日本常民文化研究所
問い合わせ先:
神奈川大学日本常民文化研究所
〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
TEL: 045-481-5661
URL: http://jominken.kanagawa-u.ac.jp/
その他の情報:申込・参加費不要

国際シンポジウム「瑶族の歌謡と儀礼」

開催日時:2015年11月28日(土) 10:00〜17:40
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス3号館305
プログラム:
10:00〜10:10 趣旨説明
10:10〜10:50 雲南省河口の藍靛ヤオにおける婚礼儀礼音楽の研究(中央音楽学院研究員・楊民康)
10:50〜11:30 ヤオ族の婚礼音楽に関する考察と研究―広西賀州聯動村を事例として―(河北師範大学音楽学院副教授・趙書峰)
11:30〜12:10 ヤオ族儀礼歌謡における武神の研究(バイエルン州立図書館館員・Lucia OBI)
13:10〜13:50 瑶人経書『従人・財楼科』に見られる歌謡と儀礼―アメリカ議会図書館蔵清代の写本を例として―(中国中南民族大学教授・何紅一)
13:50〜14:20 ヤオ族宗教文献「意者書」から見る還家願儀礼(筑波大学教授・丸山宏)
14:20〜14:50 招兵願における五穀魂・陰兵・元宵神について(國學院大學教授・浅野春二)
15:00〜15:40 過山系ヤオ族『盤王大歌』の版本と演唱の特徴(湖南省永州市藍山県瑶族文化研究学会理事・馮栄軍、湖南省永州市藍山県瑶族文化研究学会理事・趙金付、湖南省永州市藍山県瑶族文化研究学会理事・盤栄富)
15:40〜16:20 儀礼における歌書の読誦―湖南省藍山県ヤオ族還家愿儀礼に行なわれる歌問答―(湖南省永州市藍山県瑶族文化研究学会理事・趙金付、神奈川大学教授・廣田律子)
16:20〜16:50 タイ北部におけるミエンの歌謡と儀礼の新たな形態について(東京学芸大学教授・吉野晃)
17:00〜17:40 総合討論
主催:一般社団法人ヤオ族文化研究所
問い合わせ先:
一般社団法人ヤオ族文化研究所 廣田律子
TEL: 050-3786-9310
E-mail: office★yaoken.org(★は@に変えて下さい)

歴史民俗資料学研究会

開催日時:2015年12月4日(金) 16:00〜17:30
開催会場:神奈川大学横浜校舎  7号館250教室 17号館215教室
(東横線白楽駅下車徒歩15分)
発表者とタイトル:
佐谷真木人(恵泉女学園大学人文学部教授)
「柳田國男と国際連盟―“一国民俗学”は越えられるか」
主催:神奈川大学歴史民俗資料学研究科
共催:日本常民文化研究所・比較民俗研究会
問い合わせ先:
佐野研究室
TEL: 045-481-5661
その他の情報:
参加自由、会後懇親会を予定

第19回常民文化研究講座

「シンポジウム『漁場図』を読む」

開催日時:2015年12月5日(土) 13:00〜18:00
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス3号館305教室
(東急東横線「白楽」駅下車、徒歩13分/横浜駅西口バスターミナルから横浜市営バス1番乗場36系統菅田町または緑車庫行「神奈川大学入口」下車または1番乗場82系統八反橋または神大寺入口行「神奈川大学入口」下車)
プログラム:
【パネル報告】
窪田涼子(神奈川大学日本常民文化研究所)・越智信也(神奈川大学日本常民文化研究所)
「なぜ『漁場図』は残ったか ―常民研資料から―」
伊藤康宏(島根大学)
「松江藩・島根県の『漁場図』情報を読み解く ―歴史学からのアプローチ―」
橋村修(東京学芸大学)
「近世・明治期の漁場図、沿岸絵図にみる景観表現 ―歴史地理学からのアプローチ―」
横山貴史(立正大学)
「漁場図の活用と可能性 ―地理学からのアプローチ―」
安室知(神奈川大学日本常民文化研究所)
「ヤマアテと漁場図 ―民俗学からのアプローチ―」
【総合討論】
「漁場図研究のこれから」パネリスト全員(司会:安室知)
主催:神奈川大学 日本常民文化研究所
問い合わせ先:
神奈川大学 日本常民文化研究所
〒221-8686 神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-27-1
TEL: 045-481-5661(内線4358) FAX: 045-413-4151
E-mail: jomin-kouza19★kanagawa-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)
URL: http://jominken.kanagawa-u.ac.jp/cgi-bin/system/topics/index.cgi?c=zoom&pk=1446182234
その他の情報:
お申込み……「12月5日(土)常民文化研究講座参加希望」を明記の上、「(1)氏名 (2)郵便番号 (3)住所 (4)連絡先電話番号」を記載し、メール・FAXまたは葉書にて、11月30日(月)までにお申し込みください。当日参加も歓迎いたしますが、定員(150名)に達し次第締め切らせていただきます。
※駐車場がありませんので、自家用車の利用はご遠慮ください

慶應義塾大学人類学研究会

開催日時:2015年12月9日(水) 18:30〜20:30
開催会場:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎412教室
(JR「田町」駅より徒歩10分/http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
発表者とタイトル:
Sidney Cheung(シドニー・チェン/香港中文大学人類学科教授)
From Cajun Crayfish to Spicy Little Lobster: A Tale of Local Culinary Politics in a Third-Tier City in China (ザリガニをめぐる食文化の変容:中国・江蘇省における現地料理のポリティクス)
司会:三尾裕子(慶應義塾大学文学部教授・文化人類学)
講演要旨:
本講演では、中国江蘇省におけるザリガニ(crayfish、小龍蝦)を食べる文化の興隆について、特に、地域の祭祀、博物館、地域行事などに関連した調査を通して論じることが目的である。新たに作られたスパイシーなザリガニ料理がローカルな文脈の中で発展してきたことの重要性や、ここ20年ほどの間に中国の3級都市においてどのような変容を見せているかを分析したい。ザリガニは、日本から1930年代にもたらされたが、当初は、これが在地の魚などの資源に悪影響を及ばすために、あまり好まれるものではなかった。しかし、1990年代に「【目+干】【目+台】十三香小龍蝦」という料理が出現したことで、人気が急上昇し、江蘇省のみならず、上海や北京などの大都市にまでこの料理が受け入れられるようになった。本講演では、個々人の味覚がいかに社会政治的な環境と関わっているのかを明らかにしたい。
講演者プロフィール:
Sidney C. H. CHEUNG is Professor of the Department of Anthropology, Associate Dean of the Faculty of Arts, and Associate Director of the Institute of Future Cities, The Chinese University of Hong Kong. His research interests include visual anthropology, anthropology of tourism, heritage studies, food and identity, fragrance and ethnicity; his co-edited and edited books include Tourism, Anthropology and China (White Lotus, 2001), The Globalization of Chinese Food (RoutledgeCurzon, 2002), Food and Foodways in Asia: Resource, Tradition and Cooking (Routledge, 2007) and Rethinking Asian Food Heritage (Foundation of Chinese Dietary Culture in Taipei, 2015). He also serves as a partner of the UNESCO Chair project of Tours University, France on “Safeguarding and promotion of Cultural Food Heritage”.
主催:慶應義塾大学人類学研究会
共催:三田哲学会
問い合わせ先:
慶應義塾大学文学部 三尾裕子
TEL: 03-5427-1287
E-mail: YQB037368★nifty.com(★は@に変えて下さい)
その他の情報:
事前申込み不要。参加費無料。

神奈川大学日本常民文化研究所絵馬研究会

開催日時:2015年12月14日(月) 13:00〜16:00
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス9号館11室
(東急東横線「白楽」駅下車、徒歩15分)
発表者とタイトル:
三浦麻緒(神奈川県立歴史博物館非常勤学芸員(民俗))
「小絵馬コレクションの整理について ―中野区立歴史民俗資料館の小絵馬整理を事例に―」
主催:神奈川大学日本常民文化研究所
問い合わせ先:
神奈川大学日本常民文化研究所
〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
TEL: 045-481-5661
その他の情報:
参加申し込み不要

現代民俗学会第30回研究会

「捨てられゆくもの」の民俗学・社会学 ―村落社会における耕作放棄・空き家・無縁墓―

開催日時:2015年12月20日(日) 13:00〜
開催会場:東京大学東洋文化研究所3階 大会議室
発表者とタイトル:
藤井紘司(早稲田大学研究員)
「島嶼社会において無縁墓はどのようにあつかわれてきたのか」
 近年、無縁墓が増加し、墓地の荒廃や撤去費用による財政圧迫、果ては墓石の不法投棄など、地域生活の新たな課題にのぼっている。
 これらの問題に対し、墓地行政の基本的な方針は墓地の集約化と無縁墓の合葬式共同墓(無縁塔)への改葬とが軸となっている。
 本発表では、公共工事や宅地開発による無縁墓の改葬が全県でもっとも高い沖縄県をフィールドにし、行政による合葬式共同墓への改葬を拒否し、縁故者でないにもかかわらず無縁墓を手放さず、管理し続けている事例を取り上げる。地域社会がなにゆえに「捨てられゆくもの」に抗し、無縁となった墳墓に働きかけ続けているのかをあきらかにする。
芦田裕介(宮崎大学)
「空き家をめぐる政策の論理と地域の論理」
 日本の空き家率は上昇の一途を辿っており、防災や防犯、景観や人口問題などの観点から空き家への社会的関心が高まるなか、2014年には「空き家等対策の推進に関する特別措置法案」が制定され、全国の自治体で空き家対策が進められつつある。
 実際の現場においては、空き家をめぐって行政や所有者、地域住民などのさまざまなアクターが存在し、それぞれの関心や思惑は地域社会の置かれた状況によって異なる。
 空き家への対応は、こうした諸アクターの空き家に対する意識や関わり方、アクター間の関係を考慮したうえで、慎重に検討することが必要だと考えられる。
 しかし、空き家に関する政策や研究では、これらの点について十分に議論がなされないまま、「空き家」が定義され、「空き家」の増加が問題視されているような印象が否めない。
 本報告では、まず「空き家」を「管理」しようとする政策の側の論理について検討する。
 そのうえで、全国的にみても空き家率が高い和歌山県のなかで、とくに過疎化・高齢化が進んでいる高野町の農山村を事例として、地域社会にとって、空き家にはいかなる意味があり、空き家をめぐって何が問題なのか、ということを考えたい。
五十川飛暁(四天王寺大学)
「『荒れ地』の利用にみる地域社会の空間管理―河川敷をめぐって」
 本報告が対象とするのは河川敷の共同利用である。そのため、今回の研究会の主題である「捨てられゆくもの」としての切実さは、田畑や屋敷地や墓地に比べてやや弱いところがある。
 ただ、河川敷というのはそもそも所有や利用にかんする「曖昧さ」がともなってきた空間である。その曖昧さのなかでも地域社会の人びとにとって意味のある空間でありつづけているとするなら、そこには、上記空間の今後の「管理」のあり方にもつながるようなヒントがあるように思われる。以上のようなことを念頭におきつつ、行政的な管理のあり方と対比をしながら、河川敷をめぐる人びとの利用とそのポイントについて考えることにしたい。
コーディネーター:金子祥之(東京大学/民俗学・社会学)・菅豊(東京大学/民俗学)・矢野晋吾(青山学院大学/農村社会学)
主催:現代民俗学会、日本村落研究学会、「新しい野の学問」研究会(科研「現代市民社会における『公共民俗学』の応用に関する研究―『新しい野の学問』の構築―」(代表者:菅豊)
問い合わせ先:
E-mail: mail★gendaiminzoku.com(★は@に変えて下さい)
URL: http://gendaiminzoku.com/meeting.html#meeting30
その他の情報:
申し込み、参加費はいずれも不要です。