各種研究集会のお知らせ(2015年第2四半期・開催日順)

このページは、会員の皆さんから寄せられた、研究会、学会または研究・教育機関等が開催する研究集会のご案内です。デザイン上若干変更させていただく場合もございますが、原則として寄せられた情報をそのまま掲載しています。内容についてのお問い合わせは、それぞれの問い合わせ先に直接お願いいたします。またこのページに情報を掲載したいかたは、こちらをご覧下さい

比較民俗研究会

開催日時:2015年4月24日(金) 17:00〜
開催会場:神奈川大学横浜校舎9号館 9-212共同研究室
(交通アクセスはこちら
発表者とタイトル:
Andrea Castiglioni(コロンビア大学宗教学部)
「江戸時代の湯殿山信仰と一世行人の修行」
主催:比較民俗研究会
問い合わせ先:
URL: http://hikakuminzoku.web.fc2.com/(比較民俗研究会)
E-mail: hikakumin★gmail.com(★は@に変えて下さい)
その他の情報:
参加自由・会後懇親会

AJJ研究大会「日本研究をグローカル化する ―内と外からする日本研究の接合―」

開催日程:2015年4月25日(土)・26日(日)
開催会場:成城大学グローカル研究センター
(小田急線「成城学園前」駅下車、徒歩3分)
開催趣旨:
 21世紀に入ってはや10年以上経つが、今日の政治や経済、社会、文化を読み解くもっとも重要なキーワードのひとつが、1990年代半ば以降になって特に注目されようになったグローバリゼーションであることには変わりはない。人やモノ、情報、カネの地球的規模の移動はますます迅速かつ大規模となり、グローバリゼーションの影響や効果は、良きにつけ悪しきにつけ、私たち一人ひとりの生活のあらゆる領域にまで及んでいる。今や、地球規模の人口増加や食糧不足・食の安全、環境汚染や破壊、天然資源やエネルギーの枯渇、貧困や格差の増大、さらにはテロリズムの蔓延や民族紛争の激化、開発と自然保護の矛盾、人権擁護に名を借りた文化帝国主義の横暴等などの問題が、ローカルな場で日々の生活を営む私たちの生き方やあり方を大きく左右する。
 グローバリゼーションの衝撃はあまりにも大きく、ローカルな場に住む私たち個々の人間はしばしばそれに翻弄されるのみというイメージが一方にはある。他方、そのことを潔しとせずに抵抗し、さらには果敢に戦いを挑もうとする者もいる。しかしながら、多くの人間にとってグローバリゼーションはもはや受容するか否かというような選択の問題ではなく、すでに前提条件となっていると言ってよい。しかし同時に忘れてはならないのは、ローカルな場で日々の生活を営む私たちの生き方やあり方が、場合によっては、地球的規模のさまざまな問題に影響を及ぼす可能性を秘めているということである。私たちはそのことを十分に見据えたうえで、日本研究を再定義し再構築すべきであろう。
 ところで、Anthropology of Japan in Japan(AJJ)の会則には、AJJの設立目的として、「日本人および日本人以外の人類学者や、日本文化および日本社会を主として民族誌的に研究している社会科学者を対象に、未発表の研究および現在進行中の調査を共有する目的で、多言語によるフォーラムを提供する」とともに、「本会以外の日本の人類学的組織および学会と積極的に共同・協力する道を探る」ことが謳われている。しかしながら、ここ数年の研究大会を振り返ってみると、AJJが当初の目的を達成するためにやるべきことはまだいろいろとあるように思われる。
 今回、AJJの2015年春の研究大会を開催する成城大学グローカル研究センター(Center for Glocal Studies:CGS)は、日本の人類学と民俗学が共存する研究センターの一つとなっている。そこで、本研究大会では、日本人ないし「内側」の人類学者や民俗学者、日本研究者と、日本人以外ないし「外側」の人類学者や民俗学者、日本研究者が出会い、意見を交換するフォーラムの場を提供することを目指している。本研究大会を通して、グローバル(化)とローカル(化)の双方をともに見据えたグローカルな観点に立った日本研究に向けた議論が進むことを期待する。
主催:成城大学グローカル研究センター(CGS)
共催:成城大学民俗学研究所/現代民俗学会
問い合わせ先:
事務局:ajj-glocal★seijo.ac.jp(★は@に変えて下さい)
上杉富之:uesugi★seijo.ac.jp(★は@に変えて下さい)
デニス・リチェズ:riches★seijo.ac.jp または ajj-glocal★seijo.ac.jp(★は@に変えて下さい)
その他の情報:大会参加費並びに懇親会参加費は無料

現代民俗学会2015年度年次大会

開催日時:2015年5月23日(土) 11:30〜
開催会場:成城大学3号館311教室(アクセスはこちら
プログラム:
11:30〜11:55 個人研究発表
廣田龍平(筑波大学)
「タマシイはどこに留まるのか ―仮設住宅における手作り仏壇からみる死者との関係性―」
12:00〜12:45 会員総会
・事業報告
・会計報告ほか
13:30〜 年次大会シンポジウム「円環する〈民俗学〉的知 ―学校教育と文化行政の現場から再考する―」
登壇者:
伊藤純郎(筑波大学)「学校教育のなかの民俗学」
蘇理剛志(和歌山県教育庁生涯学習局文化遺産課)「〈民俗学〉的知の活用と無形民俗文化財」
コメント:
島立理子(千葉県立中央博物館)
俵木悟(成城大学)
コーディネーター:
伊藤純(早稲田大学人間総合研究センター研究員)
松岡薫(筑波大学大学院/中央大学校)
趣意書:
 1990年代以降、学史の徹底的な読み直しのもと、民俗学は現実社会を認識/記述する方法を獲得しようとしてきた。例えば「民俗」「伝承」「郷土」「話者」といった諸概念や独特な言い回しに対し、その政治性や本質主義的な性質が指摘されている。そのような状況に対し、民俗学内部からの批判にも晒されているが、近接学問との差異化をうまく図れない状況が続いている。しかしその一方で、民俗学は様々な立場の人々と協働し交渉していくなかで、〈民俗学〉的知を構築してきた。学校教育や文化行政における民俗学的実践はその代表的なものであろう。
 しばしば、そこでの民俗学理解に対して批判がなされてきたが、こうした民俗学側の意図とは裏腹に、「民俗」「伝承」「郷土」といった言葉はいまだ魅力的かつ審美的な言葉として存在感をもっている。2006年の教育基本法の改正により、郷土文化や伝統文化を強調した条文が盛り込まれたことは記憶に新しい。また、ユネスコの世界遺産や無形文化遺産のような国際的な枠組みは加速度的に展開している。学問としての民俗学に留まらず、諸制度のなかで読み替えられて援用されている現状を省みると、学問的見直しと平行して、現実的な課題のなかから学知を広げる作業も急務なのではないだろうか。それはまさに現代社会に生きる人々が直面してきた課題に真正面から向き合わざるをえない、現場の実践知や民俗学観を民俗学内部に取り込むことにほかならない。
 「円環する〈民俗学〉的知」というテーマには、こうした民俗学がもつ混合性(hybridity)や多声性(polyphony)を踏まえ、多極的に広がる民俗学を横断する学知構築への思いを込めた。様々な状況、立場のなかで「私は〜を民俗学している(doing folklore)」という事実から、まずは考えてみたい。
 民俗学的実践は様々な分野を横断し、多極的に展開するフィールドにおいてこそ社会的意義があろう。民俗学がさまざまな場で解釈・読み替えられている現状は、「民俗学をやっている我々」が民俗学を確実に獲得してきたことを担保している。ここで、しかじかの〈民俗学〉的知の獲得過程をみることで、先鋭的・実質的そして円環的な〈民俗学〉的知の構築に挑みたい。(文責 伊藤純・松岡薫)
主催:
現代民俗学会
問い合わせ先:
E-mail: mail★gendaiminzoku.com(★は@に変えて下さい)
現代民俗学会URL: http://gendaiminzoku.com/
その他の情報:事前申し込み・参加費いずれも不要です。

比較民俗研究会

開催日時:2015年5月29日(金) 17:00〜
開催会場:神奈川大学横浜校舎9号館9-212共同研究室
(東急東横線「白楽駅」下車、徒歩13分/アクセスはこちら
発表者とタイトル:
金昌鎬(キム・チャンホ/韓国国立民俗博物館学芸研究士、日本国立民族学博物館客員研究員)
「現場(field)と博物館―生活文化資料の発掘と活用」
主催:比較民俗研究会
問い合わせ先:
URL: http://hikakuminzoku.web.fc2.com/(比較民俗研究会)
E-mail: hikakumin★gmail.com(★は@に変えて下さい)
その他の情報:
事前の参加申し込みは不要です
発表後には大学近くのお店にて懇親会を開催いたします(参加自由)

民俗芸能学会第154回研究例会

開催日時:2015年5月30日(土) 14:00〜16:50
開催会場:早稲田大学演劇博物館レクチャールーム(6号館3階)
(地下鉄東西線「早稲田」駅下車)
発表者とタイトル:
伊藤純
「風流獅子舞の展開史 ―シシマイの斉一と差異に着目して―」
司会:神田より子
コメンテーター:未定
問い合わせ先:
民俗芸能学会事務局(毎週火曜日13〜17時
早稲田大学演劇博物館内
TEL: 03-3208-0325
E-mail: office★minzokugegino.com(★は@に変えて下さい)
URL: http://www.minzokugeino.com/

第45回東海民俗研究発表大会

開催日時:2015年6月14日(日) 9:55〜16:00
開催会場:名古屋市博物館(名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1) 地階講堂
(地下鉄桜通線「桜山」駅下車(4番出口)またはJR・名鉄金山駅から市バス14号系統「博物館」行)
プログラム:
09:55 開会挨拶(当番=まつり同好会)
10:00〜11:45 研究発表(午前の部)
「尾州鷹羽講の遷座祭と祭礼組織 ―まつりを継承するしくみと工夫―」小林奈央子(まつり同好会)
「挙母祭の祭礼組織」天野卓哉(名古屋民俗研究会)
「菟足神社の風祭」森長千臣(三河民俗談話会)
11:50 全員写真撮影
12:00〜13:00 昼食休憩
13:05〜14:15 研究発表(午後の部)
「北洞南一の写真から読み解く鵜飼と道具」上井有理(岐阜民俗学研究会)
「タイシャク(田一尺)の無縁仏 ―鳥羽市小浜の廻船衆の墓石をめぐって―」野村史隆(伊勢民俗学会)
14:20〜15:50 公開講演
「宗教民俗研究の課題 ―成田山門前町を事例として―」鈴木正崇(慶應義塾大学名誉教授)
15:55 閉会挨拶(次回当番=名古屋民俗研究会)
17:00〜19:00 懇親会(会場近くで設定)
主催:名古屋民俗研究会・三河民俗談話会・岐阜民俗学研究会・東海地名文化研究会
問い合わせ先:
伊勢民俗学会・名古屋市博物館・まつり同好会(当番)
TEL: 0567-37-0441
その他の情報:
参加無料。主催団体の会員以外の方もご参加いただけます。
会場の講堂は飲食禁止です。持参弁当等は別棟の無料休憩所をご利用になれます。周辺にも多くの食事場所があります。(ご希望の方に当日案内マップ配布)

第130回比較民俗研究会

開催日時:2015年6月19日(金) 17:00〜19:00
開催会場:神奈川大学横浜校舎9号館212室
(東急東横線「白楽」駅下車、徒歩15分)
発表者とタイトル:
宮脇千絵(南山大学人類学研究所研究員)
「中国雲南省のモン族衣装の現在」
主催:比較民俗研究会
問い合わせ先:
神奈川大学歴史民俗資料学研究科佐野研究室
TEL: 045-481-5661(内4022)
その他の情報:
参加自由・会後懇親会

比較家族史学会第57回研究大会

シンポジウム「家と共同性」

開催日時:2015年6月20日(土)〜6月21日(日)
開催会場:札幌大学1号館4階1401教室
プログラム:
6月20日(土)
10:20〜10:30 会長挨拶(森謙二・茨城キリスト教大学)
10:30〜13:00 第1部「家社会の成立史」
1.「戦国期畿内・近国の百姓と家」坂田聡(中央大学)
2.「中世・近世の宮座と家」薗部寿樹(山形県立米沢女子短期大学)
3.「関東における家の成立過程と村―地縁的・職業的身分共同体と家」戸石七生(東京大学)
4.「近世後期における家の確立―東北農村と西南海村」平井晶子(神戸大学)
14:30〜18:15 第2部「近現代における家社会の展開」
5.「明治民法『家』制度の構造とその展開―2つの『家』モデルと生活共同体」宇野文重(尚絅大学)
6.「三井の財閥化と別家」多田哲久(小山工業高等専門学校)
7.「家・宮座・共同性―近代移行期における家墓の普及と座送り慣行」市川秀之(滋賀県立大学)
8.「下北村落における家の共同性―オヤグマキ・ユブシオヤ・モライッコを中心として」林研三(札幌大学)
中間討論「シンポジウム企画趣旨の観点から」加藤彰彦(明治大学)
6月21日(日)
9:30〜12:30 第3部「国際比較の視点から」
9.「婚出女性がつなぐ『家』―台湾漢民族社会における均分相続と『生家』の役割から」植野弘子(東洋大学)
10.「『家(チプ)』からみた韓国の家族・親族・ムラ」仲川裕里(専修大学)
11.「近世インドの農村における農民と『家』―18−19世紀のインド西部・デカン高原に注目して」小川道大(東京大学)
12.「スウェーデン農民層の農場継承と『家』―18−20世紀における「家族農場」の成立過程」佐藤睦朗(神奈川大学)
13:30〜15:30 総合討論「家と共同性」
主催:比較家族史学会
問い合わせ先:
札幌大学・林研三研究室
E-mail: kenzo-ha★sapporo-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)
比較家族史学会URL:http://www.jscfh.org/
その他の情報:
参加費:会員1,000円、一般1,500円、学生は無料。
プログラムの詳細・報告要旨は、こちらをご覧ください

成城大学グローカル研究センター(CGS)講演会/研究会

開催日時:2015年6月20日(土) 14:00〜16:00
開催会場:成城大学3号館3階大会議室
http://www.seijo.ac.jp/access/index.html
発表者とタイトル:
岩渕功一(オーストラリア・モナシュ大学教授)
「文化の『動体視』 ―越境する文化を越境しながら視る―」
企画・司会:山本敦久(成城大学社会イノベーション学部)
主催:成城大学グローカル研究センター(CGS)
問い合わせ先:
成城大学グローカル研究センター
Tel&fax: 03-3482-1497
E-mail: glocalstudies★seijo.ac.jp(★は@に変えて下さい)
URL: http://www.seijo.ac.jp/information/26/009203.html
その他の情報:
参加申し込みは不要です。

京都民俗学会第279回談話会

開催日時:2015年6月22日(月) 18:30〜21:00
開催会場:ウィングス京都 2階セミナーA
発表者とタイトル:
渡部圭一(滋賀県立琵琶湖博物館)
「祭祀組織の“近世化”過程:関東近世村落における宮座の事例から」
主催:京都民俗学会
問い合わせ先:
E-mail: mail★kyoto-minzoku.jp(★は@に変えて下さい)
備考:
会員は参加費無料、会員以外からは300円頂戴いたします。

慶應義塾大学人類学研究会

開催日時:2015年6月23日(火) 18:15〜
開催会場:慶應義塾大学三田キャンパス 大学院校舎5階356教室
(JR「田町」駅より徒歩10分/http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
発表者とタイトル:
長坂契那(慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了)
「観光をめぐる近代日本の表象に関する歴史社会学的考察 ―探検紀行から旅行ガイドブックへ―」
コメンテイター(副査):
浜日出夫(慶應義塾大学文学部教授)・有末賢(慶應義塾大学法学部教授)
コメンテイター(主査):
鈴木正崇(慶應義塾大学名誉教授)
問い合わせ先:
三尾裕子(慶應義塾大学文学部社会学専攻)
TEL: 03-5427-1287
鈴木正崇
URL: http://keioanthropology.fc2web.com/
その他の情報:
今回は博士学位請求論文の公開審査です。
参加費無料。事前通知不要。